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[日販商品データベースより]
本書は、美術教員養成カリキュラムに関する歴史的な資料の分析と日本との比較を通して、中国における美術教員養成カリキュラムの歴史的変遷過程と特徴の解明に関す研究である。
大学の美術教員養成は美術教師の育成所であり,その変化や改革が学校美術教育にも影響を与え,美術教育の実施と発展に関わる重要な一環として位置付けられている。近年、中国の小中学校美術教育課程の改革と教員養成制度の改革に従って、美術教員養成カリキュラムのあり方が再び大学に問われている。そこで,教員養成としての美術専門教育の独自性をまず把握する必要があると考えられる。したがって,その独自性を探求することは,教員養成の研究においても美術教育の研究においても非常に重要な課題となっている。
そのため、本研究では2つの課題を設定した。課題1では、主に中国の1949年から2016年までの主に教員養成機関で行われている美術教員養成カリキュラムは、どのような経緯で形成されたのかについて明らかにする。その変遷の解明については、具体的に建国初期(1950〓1960年代)、改革開放初期(1980年代)、2000年以後の三つの時期に分けて考察した。課題2では、主に戦後日本の美術教員養成との比較を通して、中国における美術教員養成の特徴と今後の課題を明らかにする。その特徴については、日本の美術教員養成と異なる独自な展開を行った、現代中国の美術教員養成が制度側および教員養成機関側で現れた独自性と傾向を考察した。本書の構成については、課題1に対応するのは第1、2、3章である。課題2に対応するのは第4章である。