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[BOOKデータベースより]
第壱部 近代能楽専用施設を形成する初期条件(近代における能楽の上演環境;固定要素としての能舞台)
[日販商品データベースより]第弐部 「見所」の発生と展開(芝能楽堂にみる観覧領域の原型;靖國神社能楽堂にみる観覧領域の変容過程;能楽師の運営形態と観覧領域の形成手法;領域区分の多様性と定型化)
第参部 意匠と空間概念(建築意匠の日本的表現;能楽専用施設の近代的論理とその終焉)
能楽堂は、日本の近代建築の歴史の中で特殊な建築空間である。
日本の歴史的な実演芸術の多くは歌舞伎劇場のように、日本的独自性・西洋的要素の両者を備えた「伝統」的空間を形成したのに対し、能楽堂はそのような「伝統」の二重性をもたずに、独自の歴史的展開を遂げてきた。
本書は能楽堂の建築空間の実体に迫ることで、従来の劇場史研究にみられた建築的視座の限界を超える試みである。