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[日販商品データベースより]
列島の底に揺らぐ
かなしみばかりが積もってゆく
誰かが泣いていた
夜の底を震わすように。
(「ユーラシア書簡」)
「荒ぶる神、素戔嗚尊もまた、火山神としての相貌を持っている。私は大地に立って、地の底からの震度を感得する。そして、そこから、詩を書き始める。「そして、始まりは火に包まれていた」と」(「Elements」)。人新世、終わりの始まりに、私たちはどこに立っているのか。詩の新生に向けて、抒情から叙事に架橋する連作。新詩集2冊同時刊行!装幀=井原靖章