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[BOOKデータベースより]
本書は、公表された研究のみならず広範な視点から、世界のワイン生産者が気づいたことなどを活かしてワイン用ブドウ栽培を科学的に分析しようとしている。科学的な理解に基づいたブドウ栽培とは、植物相が畑で引き起こすすべてを把握し、それらを統合して、現状からの道筋を組み立てることである。俯瞰的なアプローチとともに、バランスを取りつつも正確にすべてを順序だてて考察することに細心の注意を払っている―
ブドウ栽培への問いかけ
[日販商品データベースより]森林から畑へ:木につるを絡めて伸びるブドウの栽培化
気候はブドウ栽培を決定づける
地下:根圏の重要性
テロワール:その概念の探求と神話の解明
接ぎ木、台木とブドウ樹の寿命
果実の形成と成熟の過程
収量とワインの質、古木の科学
仕立てと剪定
ブドウ樹の免疫力:耐病の仕組み
新品種の育成と古い品種の救済
エピジェネティクス
クローン選抜:交配せずに保つ植物多様性
遺伝子組み換えブドウとゲノム編集
病徴が表れた時に:病害と害虫
樹幹の病気:ブドウ栽培への主な影響
雑草の管理、刈り払い、再生可能農業
水、潅漑、耐乾性
氷:霜、凍結、雹の科学
光と熱:太陽の力
ブドウ栽培のケース・スタディ
「ブドウはワインの生みの親」「ワイン造りはブドウづくり」「良いワインは良いブドウから」など、ワインにとってブドウがいかに重要かを示す格言が数多くあります。しかし、地球温暖化が進むなかで、肝心のブドウ栽培が転換点にさしかかっています。
著者は『ワインの科学』などを著して知られる英国のワインジャーナリスト。本書では世界中のワイン産地に足を運んで得た知見をもとに、根圏を含む生態系の重要性、仕立て方と剪定、テロワールの概念、ブドウ樹の免疫力と耐病の仕組み、新旧の有名な交配品種などを興味深く検証します。また、世界各地のブドウ栽培地の生産者の取り組みについてもケース・スタディとして具体的に取り上げています。
環境に負荷をかけず、持続可能なブドウ栽培のあるべき姿を、科学的な側面から多角的に考察。今後のブドウ栽培、ワイン造りの道筋を探るうえで示唆に富む一書となっています。