司馬遼太郎『街道をゆく』の旅を読み解く（仮）

彩流社
森山明

• 価格: 2,530円（本体2,300円＋税）
• 発行年月: 2025年09月
• 判型: 46
• ISBN: 9784779130731

内容情報

[日販商品データベースより]

『街道をゆく』は、奇妙な紀行文だ。司馬遼太郎が日本の各地と海外を旅し、25年の長きに渡って週刊朝日に連載したこのぼう大な量の紀行文には、およそ紀行文には欠かせないとも思える、美味な郷土料理、癒しの露天風呂、大観光地の美しい景観、そして、日本人が大好きな桜の花見や紅葉狩りなどが出てこないのである。日本人にとっての旅の楽しみの、この不在―――。1971年からの『街道をゆく』連載時期は、田中角栄による『日本列島改造論』、土地買い占めと地価上昇、バブル景気に、その崩壊と地価の下落、そして、住専問題の発生までに至る