- 裸足で越えた三八度線
-
「死滅の村」からの引き揚げ
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2025年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784866001371
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 児玉源太郎
-
価格:880円(本体800円+税)
【2014年09月発売】
- 戦後日中交流年誌第1回配本(全9巻セット)
-
価格:148,500円(本体135,000円+税)
【2015年11月発売】
- 困民党の行く手を阻んだもの
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2024年10月発売】





























[BOOKデータベースより]
戦後80年、わたしたちは何を学んだのか。敗戦後、朝鮮半島の北部からの引き揚げは言語に絶する惨状だった。帰国するのを前に、なぜ次々と無念の死を遂げていく情況をもたらしたのか―。今、引き揚げという史実さえ忘れ去られようとしている。「終戦」の日に戦争は終わったわけでは決してない。
第1章 絶望
[日販商品データベースより]第2章 離郷
第3章 予兆
第4章 敗戦
第5章 避難
第6章 忍苦
第7章 哀惜
第8章 脱出
第9章 母国
第10章 疎外
第11章 離散
第12章 歌詠
第13章 怨嗟
終章 残心
敗戦後の満州やシベリアからの引き揚げについては多く語られているが、朝鮮の北部(現北朝鮮)からの引き揚げの情況については殆ど知られていない。
戦争に敗れた途端、日本だった朝鮮の地は外国に一変した。朝鮮北部に住んでいた三〇万人近くの日本人は三八度線の「壁」により足止めされ、伝染病と飢えにさいなまされ、零下二〇度もの厳冬を迎えて、帰国するのを前に多くの人たちが無念の死を遂げた。
本書は、「死滅の村」と呼ばれた富坪から引き揚げる家族を軸に、苛酷極まりない被害の情況を、多くの証言や資料をもとに活写する(写真、図、地図、表など70点)。
敗戦直後、苦境にいる同胞に救いの手を差し伸べられなかった我が国。八〇年経っても、一体の遺骨も収集できない我が国。朝鮮北部の日本人は二度棄てられた。今、引き揚げという事実さえ忘れ去られようとしている。「終戦」の日に戦争は終わったわけではない。その被害者としての情況を生み出したのは何なのか……。戦後八〇年、私たちが決して忘れてはならない史実が描かれる。