[BOOKデータベースより]
昭和100年。いま、すべての日本人が読むべき現代史のバイブル。日本の現代はここから始まった。デモクラシー思想が浸透していく一方で拡大の一途をたどる軍事費。戦争と計画化と破壊の道を歩んた昭和前半期。
序章 第一次世界大戦の衝撃(社会体制;時代思潮;原敬の内閣)
第一章 ひよわなデモクラシー(戦後恐慌の傷痕;第二次護憲運動への道;関東大震災と都市化の進展;憲政会内閣と政友会内閣;左翼運動と軍部革新派;世界恐慌下の社会)
第二章 「非常時」から「準戦時」へ(一九三一(昭和六)年秋;最後の政党内閣;「非常時」日本の実態;景気回復下の社会と思想;二・二六事件;「準戦時」体制)
第三章 軍服と軍刀の時代(日中戦争の勃発;戦時国内体制の成立;「複雑怪奇」な国際関係;第二次近衛内閣―新体制と三国同盟;北部仏印進駐と松岡外交;日米交渉と独ソ開戦;日中戦争期の社会と文化;日中戦争期の経済;開戦への途)
第四章 「大東亜共栄圏」の夢(緒戦の勝利;「絶対国防圏」の崩壊;小磯内閣とフィリピン決戦;敗戦;太平洋戦争期の経済;戦争下の社会と生活;太平洋戦争とは何だったのか)
「昭和時代」の歴史を、政治・経済面だけでなく、思想・生活・文化面にも視野を広げて描いた、昭和史の決定版。元になったのは、1992、1993年に刊行された『昭和史T・U』。大佛次郎賞を受賞したこの本は、2012年に文庫化され、より広い読者に読まれることとなった。
「戦後80年」「昭和100年」という節目の2025年、この現代史のバイブルをあらためて世に問うために、新装版として復刊となった。
上巻は、日本が大正デモクラシーで民主化を実現した後、第二次世界大戦に自ら突入して焦土となるまでの1945年まで、下巻は、急速な復興と経済成長を果たし、「武装を好まぬ経済大国」となった1989年までが描かれ、未来を考えるうえでも示唆に富んだ歴史が語られる。
今回の新装版(下巻)には、歴史家・保阪正康氏の解説が加わっている。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 昭和史 下 新装版
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2025年08月発売】
- 戦争と文化的トラウマ
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2023年04月発売】
- 昭和史 2
-
価格:2,860円(本体2,600円+税)
【1993年04月発売】