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[日販商品データベースより]
2017年の夏の甲子園は準優勝に終わったものの、広陵高校野球部(広島)が日本を代表する強豪であることに異論をはさむ人はいない。春夏合わせて40回以上も甲子園に出場し、春は3度優勝、夏は4回も準優勝。現在、14人のOBがプロ野球で活躍している。
しかし、多くの強豪と広陵は少し違っている。ひとつは優勝な選手をスカウトすることなく「広陵で野球をしたい」という選手だけが入学していること。入部に当たって人数制限もなく、意欲のある者であればすべて受け入れるという。100人を超える部員が「日本一厳しいルール」のなかで生活していること。携帯電話は禁止、徹底的に掃除をする――そんななかで多くのプロ野球選手育ったのだ。
甲子園で日本一を狙うこととプロ野球選手を育てることの両立は簡単ではない。だが、広陵はそれを高いレベルで成し遂げようとしている。
なぜ広陵野球部では素晴らしい選手が育つのか?
どうして広陵出身の選手はプロ野球で成功するのか?
広陵OBはさまざまな分野で活躍するのか?
1990年から長く監督をつとめる中井哲之、広陵OBの証言をもとに、その謎に迫る!
2018年8月に刊行された『補欠の力 広陵野球部OBはなぜ卒業後に成長するのか』(ぴあ)をバージョンアップした完全版。