この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ひまりとふしぎなあの子
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2024年10月発売】
- 学校クエスト
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2010年02月発売】
- 注文の多い料理店/銀河鉄道の夜
-
価格:770円(本体700円+税)
【2011年09月発売】
ゲスト さん (ログイン) |
![]() |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2024年10月発売】
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2010年02月発売】
価格:770円(本体700円+税)
【2011年09月発売】
[BOOKデータベースより]
きみにも、わたしたちのことを知ってもらいたかった。そして、いつか、わたしたちの物語を世に広めてもらえれば有り難い。わたしたちの物語が、わたしたちと同じようにこの世で生きにくさを感じている人たちに、ほんのちょっぴりでもいいから勇気を与えられたらうれしい―
[日販商品データベースより]イリヤ。
ぼくたちは、彼のことをそう呼んでいた。
けれどそれは、彼の名前ではなかった。彼にはもともと名前はなかった。人が間に合わせに〃イリヤ〃という名前を彼に与えたにすぎない。もっとも、ぼくたちにとっては、そんなことはどうでもよかった。イリヤはイリヤで、それ以外の何者でもなかった。
その名前に、ぼくたちは今でも親しみと懐かしさを感じている。
その名前に、憧れを感じる者もいる。もちろんぼくも、みんなと同じように、イリヤに親しみと懐かしさと憧れも感じている。ただひ
とつだけ、みんなが感じていないものを、ぼくはイリヤに感じていた。
それは、恐怖──。
しかし不思議なことに、イリヤに感じていた恐怖こそが、ぼくがイリヤにもっとも引きつけられたところのものなのだ。
イリヤは、ある日突然ぼくたちの前に現れ、強い印象をぼくたちに与えて消えた。イリヤとぼくたちとの関わりを要約してみれば、た
だそれだけのことにすぎなかったが、その内実は、謎と秘密と不思議な冒険に満ちていた。
三田村信行の創作は、幼年から高学年まで多岐にわたり、作品数も膨大ですが、一貫して書き続けてきたモチーフが“オオカミ”です。1988年『オオカミのゆめ ぼくのゆめ』を嚆矢とするならば、その集大成とも言える作品が『オオカミは海をめざす』です。
児童文学というジャンルすら忘れさせる、一級のミステリー&エンターテインメント作品。