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[日販商品データベースより]
【内容】
本書は、著者が長年にわたって取り組んできた「長期・高年齢のひきこもり支援」の実践とその思索をまとめたものです。現代社会では、思春期以後から中高年に至るまで、幅広い年齢層にわたってひきこもりの状態が見られるようになり、とりわけ長期化・高年齢化したケースが増加の一途をたどっています。そうした状況において、本人はもちろん、家族や支援者もまた、長期にわたる困難と向き合うことを余儀なくされています。
そこで本書は、@福祉・医療・教育など多様な分野で支援に携わる専門職、A当事者を日々支え続けるご家族、Bひきこもりに関心を持つすべての人を主な読者として想定し、当事者自身の自己理解の助けにもなるよう工夫されています。
【概要】
第1章では、ひきこもりという状態像を当事者の発言や家族の苦悩に基づき多角的に描写し、「自由生活の制約」という独自の視点からひきこもりを捉え直します。続く第2章では、当事者の多様なニーズに柔軟に応じる支援の基本的な考え方を提示し、「リカバリー」「伴走型支援」「エンパワメント」といった現代的支援概念を紹介。第3章では、通所支援・訪問支援・居場所づくりなどの手法に加え、親子の再出会いや就労支援、高齢化する親とのライフプランづくりなど実践的な技法を解説します。
第4章では、著者が関わった具体的な支援事例(模擬事例)を通して、10年以上にわたる支援の苦労と希望をリアルに描写。支援において求められる「ネガティブ・ケイパビリティ」や「予期せぬ幸運」といった柔軟な姿勢の重要性にも触れます。そして第5章(補論)では、支援の倫理性と有効性・有益性を総合的に論じ、当事者や家族が倫理性に欠ける支援によって傷つくことのないよう、支援のあるべき姿を模索します。
本書は、ひきこもり支援の実践を振り返りながら、支援の原点と未来を見つめ直す一冊です。支援とは何か、人が「自分らしく生きる」とはどういうことなのか。その問いを読者とともに深めるために、本書は静かに、しかし力強く語りかけます。