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[BOOKデータベースより]
記憶は伝承すれば物語や歴史になるが、放置すれば忘却され、あったということさえも知られなくなる。本書の目的は視覚障害教師たちの記憶を書きとどめ、置き去りにされた事実を教育史に位置づけることである。本書は教員採用において障害者を欠格とする内規が存在した1970年代から障害のある教師の雇用に合理的配慮が義務づけられている現在までの50年にわたる視覚障害教師の記録である。
第1部 門戸を開く(点字による教員採用試験の始まり―大阪市立盲学校社会科教諭・藤野高明(一九三八‐);高校の教壇に立った最初の全盲教師―大阪府立天王寺高校英語科非常勤講師・楠敏雄(一九四四‐二〇一四);中途失明後に中学校に復職―川西市立多田中学校音楽科教諭・三宅勝(一九二九‐二〇一八);採用試験を点字で突破し、高校の教壇に―大阪府立夕陽丘高校英語科教諭・有本圭希(一九五四‐))
[日販商品データベースより]第2部 隘路を歩む(ワークアシスタントの配置で高校勤務―新潟県立新潟西高校社会科教諭・栗川治(一九五九‐);一五年かけて中学校の教壇に復帰―皆野町立皆野中学校国語科教諭・新井淑則(一九六一‐二〇二三);中途失明、うつ病、休職、逃げるように教師を辞職―奈良県立盲学校国語科教諭・中村雅也(一九六五‐);全盲教師として高校で採用、盲学校に転任―神戸市立盲学校英語科教諭・馬場洋子(一九七〇‐))
第3部 行方を探る(中途失明後に小学校に復職―八幡市立中央小学校教諭・一井鳴海(一九七五‐二〇二一);障害をメリットに転じる教育活動―大阪府立槻の木高校英語科教諭・山本宗平(一九七九‐);ICTを駆使してビジュアルな授業―橋本市立隅田中学校社会科教諭・大前雅司(一九八五‐);中途生涯で辞職、六年後に再び教員採用試験に挑戦―高槻市立西小学校教諭・西原美絵(一九八一‐))
補遺
教員採用において障害者を欠格とする内規が存在した1970年代から
障害のある教師の雇用に合理的配慮が義務づけられている現在までの50年にわたる視覚障害教師の記録。
第1部「門戸を開く」では1970年代から1980年代前半に視覚障害者に教職の道を開いた4名。
第2部「隘路を歩む」は1980年代後半から1990年代にまだ異例だった視覚障害教師として働き続ける方策を模索した4名。
第3部「行方を探る」は2000年以降から現在、視覚障害者が働くために必要な環境を職場に作りながら、
障害教師の存在意義を探求する4名のライフヒストリーを描き、この12人のライフヒストリーに関連して、
さらに19人の視覚障害教師の個人史を本筋を補強する史料として織り込んだ。
視覚障害教師たちの記憶を書きとどめ、置き去りにされた事実を教育史に位置づける一冊。