- 女の信心
-
妻が出家した時代
法蔵館文庫 かー10ー1
- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2025年07月
- 判型
- A6
- ISBN
- 9784831827036
[日販商品データベースより]
かつて、女性は尼の姿となることで、妻の役割から解放され、一定の行動の自由を手に入れた。古代から中世の婚姻・出産・育児・家事・洗濯という女性の日常や死と死後の世界に結びついた習俗と信仰から尼や尼寺、女性の信心の果たした社会的役割の問題を明らかにする。
目次
序 女の信心史
第一章 尼削ぎ攷―髪型からみた尼の存在形態
はじめに
一 尼削ぎの宗教的意味
二 尼削ぎの社会的意味
おわりに
第二章 妻の出家・老女の出家・寡婦の出家―古代の事例を中心に
はじめに
一 妻の出家―既婚女性の出家と婚姻関係
二 老女の出家―隠退・世捨て・死と出家
三 寡婦の出家―貞節・追善と出家
おわりに
第三章 女性の発心・出家と家族―中世後期の事例を中心に
一 比丘尼の懺悔
二 髪切り・離婚出家
三 寡婦の出家と婚姻関係
四 家政と出家
五 娘の出家と家族
六 尼の自由
第四章 古代における母性と仏教
はじめに
一 母性の尊重と仏教
二 僧と母
三 僧と母の絆
おわりに
第五章 「洗濯と女」ノート
一 なぜ洗濯をするのは女なのか
二 僧衣を洗濯する女
三 女の仕事と洗濯
四 洗う力と女
おわりに
補 血穢について
第六章 女の地獄と談義
一 法華経談義と女だけの血脈授与
二 血盆経信仰への展開
第七章 院政期における夫と妻の共同祈願
はじめに
一 男女名併書の写経・造像銘の考察
二 祈願内容の検討
三 夫妻の共同祈願の役割
おわりに
あとがき
初出一覧
文庫版あとがき
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