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「入亜」の経済・経営史
名古屋大学出版会 沢井実
点
「高度成長」が覆い隠してきたもの。民需への転換の手前で模索を続けた軍需産業の戦後史的意義を初めて本格的に跡づけるとともに、技術協力からバナナ貿易まで、アジアとの経済関係の再構築過程を包括的に実証。戦前以来の人脈・企業や賠償問題もふまえ、見過ごされてきた選択と挫折の歴史に新たな光を当てる、渾身の成果。
序章 戦時から戦後へ―脱植民地化・軍民転換の行方第1部 復興から軍需生産・経済成長へ(引揚げ科学技術者の動向―満鉄中央試験所・水道技術者・鉄道技術者を中心に;終戦直後の機械工業再建構想―商工省・精密機械統制会を中心に;ドッジデフレ下の企業経営―新潟鉄工所の事例;特需以後における経団連防衛生産委員会の模索―日本技術協力会社の設立と南ベトナムへの技術者派遣;ミサイル研究開発の開始 ほか)第2部 戦後日本と東アジアの経済関係(台湾での技術指導と機械輸出―駐台工業技術服務処における安富茂の活動;台湾バナナ輸入問題の推移;戦後台湾への直接投資と企業進出―1960年代における日台関係の一側面;通商断交からみた日韓関係―1950年代の日韓貿易の展開;韓国海苔輸入問題の推移―戦後から国交樹立期にかけての動向 ほか)終章 多様な選択肢と「帝国」の名残り―戦後日本に向けられた問い
民需への転換の手前で模索を続けた軍需産業の戦後史的意義を初めて本格的に跡づけるとともに、技術協力からバナナ貿易まで、アジアとの経済関係の再構築過程を包括的に実証。戦前からの人脈・企業の連続性や賠償・植民地問題もふまえ、戦後史の大きな物語が覆い隠した選択と挫折の積み重ねに新たな光を当てる、渾身の成果。……非軍事化と脱植民地化という初期条件は戦後日本の出立にあたって決定的な影響を与えた。しかしその後の戦後日本が軍事化と無縁であったわけではなく、国内における防衛庁需要という新たな需要の台頭と、武器輸出先としての東南アジア市場開拓およびその挫折があった。また敗戦によって「帝国日本」は終焉を迎えたものの、帝国意識の名残りはさまざまな形で経済活動を規定することになったのである。(「序章」より抜粋)
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[BOOKデータベースより]
「高度成長」が覆い隠してきたもの。民需への転換の手前で模索を続けた軍需産業の戦後史的意義を初めて本格的に跡づけるとともに、技術協力からバナナ貿易まで、アジアとの経済関係の再構築過程を包括的に実証。戦前以来の人脈・企業や賠償問題もふまえ、見過ごされてきた選択と挫折の歴史に新たな光を当てる、渾身の成果。
序章 戦時から戦後へ―脱植民地化・軍民転換の行方
[日販商品データベースより]第1部 復興から軍需生産・経済成長へ(引揚げ科学技術者の動向―満鉄中央試験所・水道技術者・鉄道技術者を中心に;終戦直後の機械工業再建構想―商工省・精密機械統制会を中心に;ドッジデフレ下の企業経営―新潟鉄工所の事例;特需以後における経団連防衛生産委員会の模索―日本技術協力会社の設立と南ベトナムへの技術者派遣;ミサイル研究開発の開始 ほか)
第2部 戦後日本と東アジアの経済関係(台湾での技術指導と機械輸出―駐台工業技術服務処における安富茂の活動;台湾バナナ輸入問題の推移;戦後台湾への直接投資と企業進出―1960年代における日台関係の一側面;通商断交からみた日韓関係―1950年代の日韓貿易の展開;韓国海苔輸入問題の推移―戦後から国交樹立期にかけての動向 ほか)
終章 多様な選択肢と「帝国」の名残り―戦後日本に向けられた問い
民需への転換の手前で模索を続けた軍需産業の戦後史的意義を初めて本格的に跡づけるとともに、技術協力からバナナ貿易まで、アジアとの経済関係の再構築過程を包括的に実証。戦前からの人脈・企業の連続性や賠償・植民地問題もふまえ、戦後史の大きな物語が覆い隠した選択と挫折の積み重ねに新たな光を当てる、渾身の成果。
……非軍事化と脱植民地化という初期条件は戦後日本の出立にあたって決定的な影響を与えた。しかしその後の戦後日本が軍事化と無縁であったわけではなく、国内における防衛庁需要という新たな需要の台頭と、武器輸出先としての東南アジア市場開拓およびその挫折があった。また敗戦によって「帝国日本」は終焉を迎えたものの、帝国意識の名残りはさまざまな形で経済活動を規定することになったのである。(「序章」より抜粋)