この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 水中の哲学者たち
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2021年09月発売】
- 不愉快なことには理由がある
-
価格:660円(本体600円+税)
【2016年06月発売】
- 空は、今日も、青いか?
-
価格:506円(本体460円+税)
【2009年03月発売】
- BOOKSのんべえ
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2023年04月発売】
- 傷つきやすくなった世界で
-
価格:528円(本体480円+税)
【2011年11月発売】
[BOOKデータベースより]
1(やっぱりハリーポッタリ;わたしが飲むとこ見ててよ ほか)
[日販商品データベースより]2(念入りな散歩;1月1日の日記 ほか)
3(さみしくてごめん;それ、宇宙では通用しないよ ほか)
4(この本はもう読めない;枕辺の足 ほか)
「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」
今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊!
哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より)
ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。
だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。
とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より)