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[日販商品データベースより]
『永遠の仔』『悼む人』……感動を送り続ける著書の進化、一大エンターテインメント誕生!
「高校時代に国内外の探偵小説を手に取り、以来ずっと探偵小説には憧れに近い親しみを感じてきました。今回、ほぼ半世紀にわたる憧れを形にする時間は、本当に楽しいものでした。書くことがこれほど楽しいと感じたのは、初めてだったと思います」――天童荒太
ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた一九六六年。昭和四一年。
日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。
私にとっては、忘れがたい……というより、いまなお当時の光景といい、匂いといい、感触といい、生々しい記憶で胸が焼かれるような想いがする事件である。
加えて、あの悲しみに満ちた出来事には、表向き解決した内容――すなわち、裁判になったり、新聞記事になったりした事実とは、また別の驚くべき真相がある。
たとえば被害者の数は、公表された数よりも、はるかに多かった。――「プロローグ」より