- この一冊で測定できる!電気化学インピーダンス入門
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基本から測定・解析まで
エンジニア入門シリーズ
科学情報出版 西村書店(取次・東京)
松本太 岸岡真也 祖父江和治- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2025年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784910558424
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価格:5,500円(本体5,000円+税)
【2025年05月発売】
[日販商品データベースより]
電気化学測定は基本的に電流と電位の関係を調べる測定法でありますが、電流と電位を決める要因は様々であることから、電気化学測定の結果を正しく解析するには難しい面があります。その難しさを解決する方法のひとつとして電気化学インピーダンス法があります。
電気化学インピーダンスの専門書にはさまざまなものがありますが、電気化学インピーダンス法を使いはじめるならまずここまで学んでから、というような入門書となるものはあまり見当たらないように思います。
本書ではこのような視点に立脚して、なるべく説明のための図を多く用い、必ず押さえるべきところを知っていただけるように心がけました。
第1章では、電気化学インピーダンスを学ぶための電気化学の基礎を解説します。
第2章では電気・電子工学の分野で用いられているインピーダンスの解析法を説明します。ここでの解析対象は電気回路となります。特にこの章では、どのような回路の構成で測定が行われているかについて測定結果から考察できるように、多くの例を示して、結果を解釈できるようになるための基礎知識が身につくように配慮しました。
第3章からは、本題となる電気化学インピーダンス法の解説に入ります。電気回路の解析のためのインピーダンス測定と電気化学インピーダンス測定を結びつけるためには、等価回路の概念を理解することが必要不可欠です。電気化学反応の中の各素反応をどのように等価回路として組み立てるのかといった概念を一つ一つ理解できるようにしましょう。この概念を理解し、頭の中で電気化学反応を等価回路として組み立てる習慣が確立できれば、本書で学ぶ目的はほとんど達成できたといえます。
第4章では少し複雑な電極反応に関する等価回路を解説し、第5章では正しい電気化学インピーダンス測定結果を得るための測定上の注意点を説明します。
第6章では、正しい測定で得られたデータと想定した等価回路を用いて計算されたシミュレーションデータとをフィッティングすることで電気化学反応のパラメータを得る方法を解説します。
第7章では、実践的な電気化学インピーダンス法の例をいくつか解説し、本書の目的の完成へと近づきます。
最後に第8章では、電気化学インピーダンス法の数学的取り扱いと、その応用としてやや進んだトピックスを紹介しています。