- 日比友好の架け橋 南部敦子への手紙
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- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2025年05月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784779130489
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[BOOKデータベースより]
戦後の日本とフィリピンの友好に貢献した陸上選手・南部敦子へ、あるフィリピン人から感謝を込めて―。1954年、フィリピンで開催された第2回アジア競技大会女子100m走で優勝した南部敦子。日本に敵意を持つ第二次世界大戦後のフィリピン国民に、その勝利は温かく受け入れられた。
プレリュード―ある日本人のKagandahang Loob(内なる美)
[日販商品データベースより]敦子さんへの手紙―一九五六年―二〇二一年(一九五六年 あなたを知り、そしてフィリピンを去る;一九六九年 日本へ;一九七〇年 敦子死去;二〇〇八年 再びあなたを見つける;二〇〇九年(一月) お母様からのご返事;二〇〇九年(十二月) 千里山会でお母様に会う;二〇一〇年 日経新聞そして表彰式での皇后陛下;二〇一四年 驚きの問い合わせ;二〇一六年 驚きの依頼;二〇一七年 お母様ご逝去;二〇二一年 お別れ)
フィナーレ―追憶
"戦後の日本とフィリピンの友好に貢献した
陸上選手・南部敦子へ、あるフィリピン人から感謝を込めて――
1954年にフィリピンで開催された第2回アジア競技大会で、女子100m走で優勝した日本陸上チームの南部敦子。
第二次世界大戦の記憶からフィリピン国民は日本に対して敵意を持っていたのだが、その時、フィリピンの観衆は、南部の勝利を
温かく迎え入れ、地元の新聞は南部を「大会の恋人」と好意的に呼んだのだった。観衆の一人だった大学生アマデオ・アルボレーダ氏はそのことに驚き、深い感銘を受けていた。
1969年、日本で働くことになったアルボレーダは、南部を訪ねその功績について語り合いたいと考えた。
しかし翌年、彼は南部の交通事故死というショッキングなニュースを目にする。にもかかわらず、何年も喪に服したのち、
彼は南部についてもっと知ろうと決心することとなり、彼女の母親や娘など、彼女を知る多くの人々と接触し続けることで、
予期せぬさまざまな出会いへとつながっていくこととなった。
本書はアルボレーダから天国の南部敦子への手紙という形で、その探索の軌跡をたどったものである。
原書「Mabuting Loob Atsuko Nambu ?A Filipino Memory」Ateneo de Manila University Press, 2022"