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[BOOKデータベースより]
何のための会話文か―日本語の会話表現史の試み
第1章 古事記
[日販商品データベースより]第2章 日本霊異記
第3章 土左日記
第4章 竹取物語
第5章 伊勢物語
第6章 和泉式部日記
第7章 堤中納言物語
第8章 平治物語
第9章 徒然草
第10章 世間胸算用
第11章 おくのほそ道
第12章 雨月物語
地の文中心に捉えられてきた、日本の古典文学における文章・文体史において、会話文による表現はどのように位置付けられるか。その問題意識から、個別にしか取り上げられることのなかった会話表現について、上代の古事記から近世の雨月物語まで、ジャンルと時代の異なる12の作品を取り上げ、会話文の定量的・定性的な調査から、それぞれの特徴を明らかにすることを通し、全体として会話表現史なるものが成り立つか、検討を試みた。