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[日販商品データベースより]
ニコル・オレーム(1320/22-82)がアリストテレス倫理学を踏まえ,貨幣の起源,本性,権利,改変について考察した論考である。2部と3部では訳者の解説を付す。
第1部は『貨幣論』の初の全訳である。多くの引用文献の出典や関連情報について詳細な注を付けて提供する。
第2部はオレームの生涯や主要な業績と手稿の保存状況,さらに『貨幣論』の評価とその影響について解説する。
裕福でない家庭に生まれ,パリ大学神学部で博士号を取得。フランス王家で太子シャルルの助言と指導にあたり,その後,多くの要職を経て権力中枢に関わる。その中で貨幣の社会的・経済的要因と,貨幣に関わる権力の狙いとその破壊的な実態を経験する。とくに貨幣改定が暴政による王政の崩壊を招き,その収奪行為は王の子孫にまで害を及ぼした。その経験により本書は執筆された。
第3部では疫病と戦争に象徴される彼の生きた14世紀中頃の北フランス世界の歴史的環境について考察する。
貨幣はなぜ造られたのかに始まり,貨幣の素材とデザイン,製造は誰が担ったのか。そして貨幣間比率や貨幣名目値・貨幣重量とデザイン変更などは如何になされたのか。これらの問題について歴史的な視点と現実に即した考察を交えて,複雑でさまざまな思惑のなかで展開する貨幣の実態に迫る。ヨーロッパだけでなく東洋や日本にも存在する歴史における貨幣問題。それを正確に分析するのは難しい。その意味でも本書は貴重な一書である。