- 袋小路
-
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2025年04月
- 判型
- B6変
- ISBN
- 9784885881169
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[日販商品データベースより]
こんなすごいラストシーン、読んだことがない。
鳥肌が立った。
シムノン、おまえ、天才だろ。
(帯文/瀬名秀明)
この最後の一行に書かれているもの、それは希望であるが、絶望である。これはポジティヴな結末であるが、同時にまったく逃れようのないネガティヴな結末でもある。ここにあるのは何か。喜び。悲しみ。人生。刹那。未来。宿命。そのすべてなのである。私たちはまったく思いもしなかったかたちでタイトル「袋小路」の伏線回収を目の当たりにすることになる。−−「解説」より
人間の心理の深さ複雑さを描いた意欲作
白系ロシア人のウラディーミルは、金持ちで贅沢好きなジャンヌ・パプリエ夫人が所有するヨットの船長として、同郷の親友ブリニと共にそこに寝泊まりしながら暮らしていた。ウラディーミルはジャンヌの愛人で、船長とは名ばかりのもので、日々酒にまみれた無為な生活を送っている。ジャンヌの娘のエレーヌは、ブリニにはやさしく心を開いているが、ウラディーミルには冷たく、軽蔑している。ウラディーミルはその嫉妬からブリニを罪に陥れ、彼を追い払う。しかしその直後からウラディーミルは罪の意識と後悔の念に苛まれ続け、ついに、ある行動にでる……。コート・ダジュールの太陽の下と冬のワルシャワを舞台に、罪と罰、友情、幸せとは何かを描く。