- はじめまして、助動詞 はてしなく深くて不確かな古典文法の世界
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- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784786203183
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[BOOKデータベースより]
1 古典文法の深淵へ(活用形概説;助動詞と、それが接続する活用形)
[日販商品データベースより]2 古典文法の彼方へ(古典文法を学び、古典文法で遊ぶ―学生からの出力;擬人化助動詞・活用形キャラクター大図鑑;擬人化キャラクターを利用した展開―漫画で学ぶ活用形)
学校で学ばされた古典文法。特にその要点とされる助動詞。無味乾燥で、意地の悪いひっかけ問題に使われ、読めるはずの文をかえって読めなくしているような、つまらないやつ。教科書に載っている物語が、多様な表情を見せるのに対し、文法は冷たくて、どこまでいっても無表情なまま。そんな文法に表情が見えたのは、大学に入ってからだった。高校までに覚えさせられたのは、文法について考えるための前提に過ぎず、そこから考えることはいくらでも広がる。文法とは、覚えるものではなく、考えて、自分でつくり出すものであり、学校で暗記させられたあの活用表も、誰かが考えた結果であった。そして別の誰かには、別の考えがあり、意外にも、そもそもわかっていないことがいくらでもある。無機的な表に閉じ込められていた助動詞が、活用形が、未知の生き物のように見えてくる。あれ? 面白いぞ、この世界…。気づけば大学で、古典語の文法を教えるようになっていた。(略)
高校で助動詞に散々いじめられた記憶がある人も、ほとんど覚えられなかった人も、「覚えて、できなければいけないこと」という呪縛から離れ、「ねえねえ知ってる? ティラノサウルスってね…」というちょっとした話を聞くような気持ちで、助動詞の話に、お付き合いいただきたい。
はじめまして、助動詞。(「はじめに」より)