わが家は「ユダヤ人の家」だった

原書房
インケ・ブローダーセン　中村康之　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2025年03月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784562075270

内容情報

[BOOKデータベースより]

著者が住むベルリンのあるアパート。戦前のこの家の居住者は、ドイツ国民である権利と財産を奪われ、収容所に送られたユダヤ人たち。かつての住人２４人の人生の足跡を追うと見えてきたのは。渾身のノンフィクション。

二四人
アパートのユダヤ人入居者
一九四二年八月一〇日
天は黙していた―マルタ・コーエン
痕跡を探して
ひとり残された者―クララ・マルクス
ベルリンのアパート
最後のひとり―ベルタ・シュテルンソン
総統の建築家
「ユダヤ人の家」
門戸が閉じる
書物に対する戦争
イタリアへの逃避行
ワルシャワゲットーへ
姉と妹
「ドイツ精神」に囚われて
最後の瞬間
「パラダイスゲットー」にて
死ぬためにソビボルへ
ベティの青いソファー
「脱ユダヤ化の利得」
「ステーションＺ」マックス・マルクス
「わたしは安全のためにバスポー卜を切望する」
「ウィーン・モデル」
死ぬよりはましなこと
ローゼンバウムの遺贈品
補償
姿を消した人たち
わたしの心に生きる住人たち
家族の歴史
さようなら、マルタ

[日販商品データベースより]

著者が住むベルリンのあるアパート。この家に戦前に住んでいたユダヤ人たちはドイツ国民である権利を奪われた。収容所に送られた人、財産を奪われた人、国外へ逃げのびた人……著者は２４人の住人の人生の足跡を追った。