- 王国を見にいくと言い残して
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- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2025年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863856677
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【2023年06月発売】
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【2023年06月発売】
[BOOKデータベースより]
ひっそりと生き、亡くなった蝦名泰洋の幻の詩集。『カール ハインツ ベルナルト』ほか、詩人の全貌。
1 詩集 カール ハインツ ベルナルト(信号機;カムパネルラ忌 ほか)
[日販商品データベースより]2 二羽の鳩 1(小詩集 二羽の鳩)
3 青森の詩人たち((村次郎)ダイドーブレンドコーヒープレミアム;(竹内俊吉)ライ麦畑でつかまえて ほか)
4 葡萄府(初期詩篇)(お母さんのマーチ;魂 ほか)
失ってはならない涙と
消えない光がある
傷つきやすいこの世界に詩人がいてくれてうれしい
わたしは蝦名さんの詩や短歌を読んで生きてこられた
―野樹かずみ
ひっそりと生き、亡くなった蝦名泰洋の幻の詩集
『カール ハインツ ベルナルト』ほか、詩人の全貌
王国を見にいくと言い残して
もどらない彼のことを
パンを食べているとき忘れていた
食べるときは忘れているのだ
たえまなく浸食される時間の痛みの中で
わたしも一筋の傷口である
黒パンには塩分が含まれており
沁みる
王国はどうだったの?
と、もどって来たら訊いてみよう
(カムパネルラ忌より)