- 性売買の思想
-
- 価格
- 4,620円(本体4,200円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784846125035
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[BOOKデータベースより]
本書は「セックスワーク」の擁護言説を批判的に検証し、性売買を女性に対する男性の暴力かつ人権侵害と捉え直すラディカル・フェミニズムの古典である。金銭と引き換えに他者の性的利用権を買うという行為は、男性が経済的優位に任せて女性を搾取する形態を主とするため、従来、フェミニズムにおいて批判の対象とされてきたが、近年では買われる人々の「主体性」を再評価するという名目のもと、性売買を一人前の労働である「セックスワーク」とみて擁護する言説―セックスワーク論―が、アカデミックなジェンダー論やその影響を受けた社会正義論の主流となりつつある。本書はそのような風潮にいち早く異を唱え、フェミニズムがこれまでに積み重ねてきた膨大な成果に照らして、性売買の本質はやはり暴力にほかならないことを再確認する。原著は1997年に刊行されたのち、2008年に緒言を加えた新版へと改訂された。この主題について考えるうえでの必読書である。
序論
第1章 女性人身取引、フェミニズム、国際連盟
第2章 買虐者たちの叛乱―性売買と性革命
第3章 性売買を普通化する―性売買当事者の権利運動
第4章 同性愛と性売買
第5章 「選択」としての性売買
第6章 ほかと同じただの仕事?―「労働」としての性売買
第7章 「なぜ車が?誰が運転を?」―性売買とセクシュアリティの理論化
第8章 「セックス」としての性売買
第9章 男の性暴力としての性売買
第10章 性暴力、フェミニズムの人権理論、性売買の除外
第11章 人身取引、性売買、人権
結論 性売買を一般化する