在日朝鮮人文学論

アーツ・アンド・クラフツ
黒古一夫　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2025年02月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784911356036

内容情報

[BOOKデータベースより]

自らの存立を問い続ける文学。歴史の隠蔽や歪曲に抗して、戦後文学の中で独特の光彩を放っていた文学者たち。

序章　在日朝鮮人文学の現在―“在日する”ことの意味
第一章　「日本」を撃つ尹健次の思想―「在日」・「民族」・「政治」・「天皇制」
第二章　アイデンティティー・クライシス―「在日」文学の今日的在り様
第三章　“在日”文学の現在とその行方―「民族」と「言葉＝日本語」の問題を乗り越えて…
第四章　金達寿論―根を植える人
第五章　「北」と「南」の狭間で―金鶴泳の口を凍えさせたもの
第六章　「延命」と「自爆」の彼方へ―『火山島』（金石範）を読み直す
補論１　井上光晴文学と「朝鮮（人）」―“差別”に抗する「原体験の海」
補論２　「共苦」する魂―小林勝と「朝鮮」
終章　今、何故、在日朝鮮人文学か

[日販商品データベースより]

昭和100年＝戦後80年を迎えるにあたって、またも歴史の隠蔽や歪曲を唱える「歴史修正主義」が跋扈し始めている。在日朝鮮人たちによる文学はそれに抗するだけでなく、自らの存立を問い続ける文学として、戦後文学の中で独特の光彩を放っていた。本書は、金達寿や金石範らの在日朝鮮人一世から李恢成・金鶴泳ら在日二世、さらに李良枝、柳美里また思想家・尹健次、姜尚中などを論じる。昭和100年＝戦後80年を迎えるにあたって、またも歴史の隠蔽や歪曲を唱える「歴史修正主義」が跋扈し始めている。在日朝鮮人たちによる文学はそれに抗するだけでなく、自らの存立を問い続ける文学として、戦後文学の中で独特の光彩を放っていた。本書は、金達寿や金石範らの在日朝鮮人一世から李恢成・金鶴泳ら在日二世、さらに李良枝、柳美里また思想家・尹健次、姜尚中などを論じる。