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価格:4,840円(本体4,400円+税)
【2020年03月発売】
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【2020年03月発売】
[BOOKデータベースより]
公共圏への羨望と警戒―集合的な“声”の力と暴力。フランス革命とナポレオン戦争の衝撃に劇震する世紀転換期、文芸的公共圏への参画は政治的公共圏への接続をも含意していた。文学市場が拡大するこの時代に、あえて大衆に追従しなかった作家は何を残そうとしたのか―クライストが描くデモクラシーの両義性と知られざる革命的文脈を掘り起こす。
クライストと公共圏の時代
[日販商品データベースより]第1部 虚構と現実あるいは文学と政治(裁きの劇場―『壊れ甕』あるいは政治的演劇の自己理解;重層的な革命―『壊れ甕』あるいは文学の地政学;デモクラシーの文法―『オーストリア諸国家の救出について』あるいは「民主的な様相」)
第2部 “君主”と“民衆”の詩的公式(民衆の輪郭(一)―『ロベール・ギスカール』あるいは不在の君主;民衆の輪郭(二)―『ヘルマンの戦い』あるいは友人たちのデモクラシー;機械仕掛けの国父―『ホンブルク公子』あるいはマキァヴェリアン・モーメント)
第3部 世論の(暴)力(震災とデモクラシー―『チリの地震』における「声」の政治的射程;公共圏の「脆い仕組み」―『ミヒャエル・コールハース』における「世論」の表象;ファマとメルクリウス―『ベルリン夕刊新聞』あるいは嘘と真実のジャーナリズム)
誤報と自殺
公共圏への羨望と警戒――集合的な〈声〉の力と暴力
フランス革命とナポレオン戦争の衝撃に劇震する世紀転換期、文芸的公共圏への参画は政治的公共圏への接続をも含意していた。文学市場が拡大するこの時代に、あえて大衆に追従しなかった作家は何を残そうとしたのか――クライストが描くデモクラシーの両義性と知られざる革命的文脈を掘り起こす。
本書の試みは、次のように定式化することができるだろう。すなわちそれは、一八世紀末以来の文学市場の拡大に伴い、社会が発する集合的な声としての「世論」が獲得した巨大な力と、それが物理的な力へと転化した「革命」という事件、さらに、その制度的ないし思想的内実としての「デモクラシー」という、一九世紀初頭に現実化の機会を与えられた新たな社会構想の是非をめぐって、クライストが――おそらくはときに現実の受容者をも意識しながら――テクスト上で展開した試行錯誤の痕跡を、同時代の言説編成との連関のなかで跡づける作業にほかならない。(「序章」より)
◎目次
序章 クライストと公共圏の時代
第T部 虚構と現実あるいは文学と政治
第一章 裁きの劇場――『壊れ甕』あるいは政治的演劇の自己理解
第二章 重層的な革命――『壊れ甕』あるいは文学の地政学
第三章 デモクラシーの文法―― 『オーストリア諸国家の救出について』あるいは「民主的な様相」
第U部 〈君主〉と〈民衆〉の詩的公式
第四章 民衆の輪郭(一)――『ロベール・ギスカール』あるいは不在の君主
第五章 民衆の輪郭(二)――『ヘルマンの戦い』あるいは友人たちのデモクラシー
第六章 機械仕掛けの国父――『ホンブルク公子』あるいはマキァヴェリアン・モーメント
第V部 世論の(暴)力
第七章 震災とデモクラシー――『チリの地震』における「声」の政治的射程
第八章 公共圏の「脆い仕組み」――『ミヒャエル・コールハース』における「世論」の表象
第九章 ファマとメルクリウス――『ベルリン夕刊新聞』あるいは嘘と真実のジャーナリズム
終 章 誤報と自殺