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[BOOKデータベースより]
平家全盛期の華やかな文化を伝えた重要作品の初めての注釈。『安元御賀記』は安元二年三月四日から六日にかけて行われた、後白河院の五〇賀宴を、平清盛の女婿である藤原隆房が記録したものである。貴人の長寿を祝う賀宴は、管絃や舞楽をはじめ、さまざまな文事、芸能が展開され、とりわけ天皇や院の御賀は、文武百官が集い、后妃女官が綺羅を競う盛儀である。安元御賀も、高倉天皇の御代を讃える華やかな三日間であった。また、平重盛や宗盛、維盛といった平家の公達が活躍し、後白河院と平家一門の蜜月を描いている。しかしこれまで『安元御賀記』は、隆房の原本に近い本文を持つと考えられる藤原定家監督書写本ではなく、群書類従所収本で読まれてきた。両書の相違は認識されていたが、簡便に手に取ることができる本文がなかったためである。本書では、徳川美術館所蔵の定家本を底本として、古記録・楽書など博捜して詳細な注釈を施し、群書類従本との異同なども解説した。また御賀に加わった百余人の人物の系譜、官歴、文事の記録などをまとめた人物伝も掲載し、利用の便を図った。院政期の歴史、文学、音楽、有職の諸方面の研究に資する書。
安元二年三月四日 賀宴(高倉天皇、法住寺南殿行幸;臣下参集;御方々の打出 ほか)
[日販商品データベースより]三月五日 中の日(臣下参集、随身のこと;船楽;蹴鞠;管絃の御遊)
三月六日 後宴(御方々の打出;龍頭鷁首の船;院・天皇出御 ほか)
『安元御賀記』は後白河院の五〇賀宴を、藤原隆房が記録したもので、平家全盛期の華やかな文化を伝える重要作品である。本書はその初めての注釈書。管絃や舞楽をはじめとする文事・芸能が展開され、文武百官が集い、后妃女官が綺羅を競う様、平家の公達の活躍などが描かれている。
本書では、隆房の原本に近い本文を持つと考えられる藤原定家監督書写本(徳川美術館蔵)を底本に、古記録・楽書など博捜して詳細な注釈を施し、群書類従本との異同なども解説した。また御賀に加わった百余人の人物の系譜、官歴、文事の記録などをまとめた人物伝も掲載。院政期の歴史、文学、音楽、有職の諸方面の研究に資する書である。
【著者紹介】
浜畑圭吾(はまはた けいご)
佛教大学准教授。博士(文学)。
『平家物語生成考』(思文閣出版、二〇一四)など。
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北山円正(きたやま みつまさ)
神戸女子大学名誉教授。博士(文学)。
『平安後期歌書と漢文学―真名序・跋・歌会注釈―』(鈴木徳男との共著、和泉書院、二〇一四)、『平安朝の歳時と文学』(和泉書院、二〇一八)など。
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鈴木徳男(すずき のりお)
相愛大学名誉教授。博士(文学)。
『続詞花和歌集の研究』(和泉書院、一九八七)、『俊頼髄脳の研究』(思文閣出版、二〇〇六)、『時雨亭文庫二 俊頼髄脳』(冷泉家時雨亭文庫編、和泉書院、二〇一八)、など。
【目次】
はじめに
凡例
本文注
安元二年三月四日 賀宴
1 高倉天皇、法住寺南殿行幸
2 臣下参集
3 御方々の打出
4 後白河院・天皇出御
5 献物の事
6 御膳、御座所の設え
7 舞人の装束
8 舞人・楽人の行列
9 舞人・楽人の楽屋
10 奏舞
11 院へ引出物の御馬十疋
12 管絃の御遊
13 見参、賜禄、入御、退出
三月五日 中の日
14 臣下参集、随身のこと
15 船楽
16 蹴鞠
17 管絃の御遊
三月六日 後宴
18 御方々の打出
19 龍頭鷁首の船
20 院・天皇出御
21 船楽
22 童舞、そして騒動
23 春鶯囀・古鳥蘇
24 輪台
25 青海波
26 引き続き奏舞
27 管絃の御遊、天皇への送物
28 天皇へ引出物の御馬十疋、中宮への送物
29 入御、勧賞、還御
30 奥書
解題 鈴木徳男
人物伝
使用テキスト一覧
あとがき