- 松本俊夫著作集成 2
-
一九六六一一九六七
戦後映像芸術アーカイブ 鍬谷書店
松本俊夫(映像作家) 戦後映像芸術アーカイブ- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発行年月
- 2024年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784991319419
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[BOOKデータベースより]
混沌が意味するもの。
1 一九六六‐一九六七(偶然の問題―フォトイメージの可能性・その1;「見る」ことの意味―フォトイメージの可能性・その2;なぜ撮るか―フォトイメージの可能性・その3 ほか)
[日販商品データベースより]2 一九六八‐一九六九(書評―山崎正和著『芸術現代論』;実感的映画状況論;“退会届” ほか)
3 一九七〇‐一九七一(極左的空語の害毒;不断の前思考と即興演出―蓮實重彦・柴田駿監訳『ゴダール全集4』;勅使河原宏について ほか)
戦後映像芸術アーカイブは、戦後日本における非商業的な映画作品と資料をデジタル化して、研究者および美術館・映画祭などへ提供するNPO法人です。当法人は、この度、映画監督・映像作家として知られる松本俊夫の著作集成シリーズ第二巻にあたる『松本俊夫著作集成U』を刊行することになりました。
1960年代末、「映像芸術の会」の運動が終わりに向かう一方で、草月アートセンターによってアンダーグラウンド映画を始めとした新しい芸術の動きが紹介され、映画の変革は最高潮に達しようとしていた。松本はこの動向を結集すべく雑誌『季刊フィルム』の創刊に参画したほか、『つぶれかかった右眼のために』(1968年)や、初の劇映画『薔薇の葬列』(1969年)、万博せんい館の『スペース・プロジェクション・アコ』(1970年)といった作品に、越境的に取り組んでゆく。本書は1966年から1971年までの期間に書かれた松本の著作をほぼ網羅したものであり、第二著作集『表現の世界』と第三著作集『映画の変革』、第四著作集『幻視の美学』にも再録されたテクスト52本の初出に、著作集未収録のテクスト71本を加えた計123本を収録している。本書は1960年代後半の前衛芸術の展開を、松本の言説を通して明らかにするものであるといえる。
「私の過去六冊の評論集と、単行本には掲載されていない多量の発掘文を混ぜ合わせて、それらを編年史的に目次化したのがこの著作集成(全四巻)である。著者としてはここから視座の広域化や多層化が浮上し、各種の関係レベルでの新発見が、多角的かつ活発に生まれてくることを期待してやまない。」────松本俊夫