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[BOOKデータベースより]
木を植えよう。詩人の心を持ち、人の傷を和らげるための技を会得し、自然界に虚心坦懐に没入し、自然の歌を聴き取ろう。ジオノ作品を多く翻訳してきた著者による、その「物語」の魅力を紹介した作品論集。
第一章 森林は水を生み出し人々を招き寄せる(『木を植えた男』)
[日販商品データベースより]第二章 子供の成長の記録(『青い目のジャン』)
第三章 鄙びた田舎に潜んでいる豊かさ(『本当の豊かさ』)
第四章 謎に包まれた画家の生涯(『逃亡者』)
第五章 それは、途方もなく美しい夜だった(『喜びは永遠に残る』)
自然、人間、本当の豊かさとは?「現在の都市文明には限界が感じられる…喜びは金では買えない。自然のなかで暮らし、愛情や友情や隣人愛に包まれ、よく食べ、よく飲み、よく遊ぶことが必要である…現代文明が等閑に付してきたもの…そのことを考え直そうというような心境にさせるような着想が、ジオノ文学には満ちあふれている」(「天性の小説家 ジャン・ジオノ」(彩流社、2014))。本書は、ジオノ作品をこれまで10冊以上翻訳してきた山本氏により描かれた、その物語の魅力を広く紹介しようとする作品論集である。翻訳してきたジオノ文学作品の巻末に付してきた解説を、すでに出版からかなりの時間が経っているため、それぞれの解説文をより的確な表現となるよう練上げ、さらに多角的に、作品相互を論じることで、ジオノ文学に近づけるようにした。何といってもジオノの作品の中では『木を植えた男』が最も知られているので、まずは『木を植えた男』についての文章を冒頭に置き、次いで反響がよかった『青い目のジャン』を2番目に並べることにした。最後は『喜びは永遠に残る』についての文章にしたいため、3番目には、その『喜びは永遠に残る』と密接な関わりを持っている『本当の豊かさ』を配置し、そして、さらには個人的に大いに気に入っている謎に満ちた画家の物語『逃亡者』を4番目に登場させることとした。著者は、今後の読者からの評価次第であるとはいうものの、このジオノ論の第2集、第3集の刊行に向けた準備も始めている。