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[BOOKデータベースより]
第1部 保育内容「言葉」の理論(子どもの言葉の発達を理解する;領域「言葉」のねらいと内容 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 保育内容「言葉」の指導法(保育内容「言葉」の指導法とは 子ども、教材、指導法を研究する;保育場面から子どもの理解を深め、計画・実践・改善の内容を構想する ほか)
第3部 言葉を育む児童文化(言葉を育て、想像する楽しさを広げる「児童文化財」とは何か;言葉の楽しさや美しさに気づく ほか)
第4部 言葉を育む保育の今(言葉をめぐる現代的な課題と展望;子どもの言葉を育む保育の実際〜子ども同士で紡ぎ合う対話の場〜 ほか)
子どもの言葉の育ちを支える豊な感性と確かな知識を身に付けた保育者になるための一冊!
本書は、保育現場の子どもと保育者の姿から、保育者養成課程における必須科目である、保育内容の領域「言葉」と「言葉の指導法」を学ぶためのテキストです。具体的には以下、「理論」「方法」「実践」「発展」の4部で構成しています。
第1部では子どもの言葉の育ちの理解に必要とされる「理論」、第2部では子どもの育ちを支えるための指導計画や指導法としての「方法」、第3 部では指導計画や指導法を含めた言葉を育む児童文化の「実践」、第4部では子どもの言葉の育ちの現代的課題を示しながら、よりよい言葉の育ちのあり方やその指導法の「発展」を解説しています。
保育の営みは、日常の生活場面における子どもの姿から始まります。目の前の子どもがどのような言葉を話しているのか、言葉には現れていなくとも子どもの表情や声、身振り、手振りなどでどのような言葉が心の中に広がっているのかを捉える力が必要です。このため、保育者を目指す人は、まず、見えない子どもの心の言葉にも耳を澄ませながら聴きたいという心もちを身につける必要があります。それには、専門的知識や技能を学ぶとともに、自らの感性を豊かにする考え方や努力も必要です。その上で、実際の子どもの言葉の育ちの場面から、状況を読み取る力を習得することが重要です。
そのため本書では、全体を構成するにあたり日常生活における生活文化のあり方や自然との関わりに配慮し、これまでの領域言葉や言葉の指導法のテキストにはあまり示されてこなかった言葉の指導法とは何かを具体的に解説し(第2部)、加えて、児童文化の豊富な実践内容を指導案(部分の立案例)とともに多く掲載しています(第3部)。また、各章に事前学習と事後学習の演習課題を設定しただけでなく、その内容を実習科目の修得時期に応じたものに設定しています。この一連の学びを習得することで、基本的な保育の専門性を身に付けることになります。
最後に、言葉に限らず、子どもたちは環境を通して日々育っていきます。その育ちに関わる人々もその環境の一つです。皆さん自身が、子どもにとってのよりよい人的環境を目指すためにも、まずは、日常生活における自らの身の回りの言葉に対する感覚を研ぎ澄ませてみてください。あなたが言葉の面白さ、楽しさ、美しさ、不思議さなどを感じることができるようになれば、子どもたちにとって豊かな言葉を育む環境の一人になります。そして、自らの豊かな言葉への感覚が培われることによって、目の前の子どもたちの言語化された言葉だけでなく、目に見えない心の中の言葉にも耳を傾けて、子どもの思いや願い、感動、意欲などにも気づくことにもなるでしょう。本書における数々のEpisode からも子どもの一人一人の言葉の背景にある心まで捉えながら学んでいただけましたら幸いです。
(本書「はじめに」より)