[BOOKデータベースより]
若草ろう学校高等部一年生の咲季は、偶然入ったカフェのオーナー・陽子の誘いで競技かるたに出会う。その魅力に惹かれ、ライバルでコーダのカナとしのぎを削るように。大会では、読手の「読み」を手話通訳してもらう必要がある。咲季の担任・映美の通訳は完璧だったが、大会後、突如通訳を降りると言い出して…。
[日販商品データベースより]私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。
宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。
競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。
咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて……。
四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
競技かるたは金色に輝く未来を見つけてくれる。
――かるた永世クイーン・渡辺令恵さん推薦!
構想10年! ろう学校の生徒と共に、手話通訳のために競技かるた大会に出場した――という、ろう学校教師の新聞インタビュー記事から着想を得て生まれた本作は、著者の綿密な取材によるリアリティと、地元・宇都宮への想いもたっぷりと詰まったものになりました。
オリオン座のようにそれぞれの人生が輝くラストは、読者の心にいつまでも煌めきます。
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