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[BOOKデータベースより]
男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ。「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。
社会学とジェンダー論の視点
[日販商品データベースより]育つ―子どもの社会化とジェンダー
学ぶ―教育におけるジェンダー平等を考える
語る―ことばが変える社会
愛する―恋愛からの脱出
シューカツする―「将来の自分」とジェンダー規範
働く―労働におけるジェンダー格差
家族する―変わる現実と制度のはざま
シェアする―共同生活とジェンダー役割
楽しむ―「推し」とジェンダー
困る―生活困難に陥るリスク
装う―ファッションと社会
つながる―友人関係とジェンダー
闘う―戦争・軍隊とフェミニズム
移動する―交差する関係の中で
ケアする―ケアはジェンダーから自由になれるのか?
男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ
「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。
【「0 社会学とジェンダー論の視点」より】
ジェンダーの縛りは、私たちをなかなか自由にしてくれない。なぜ、ジェンダーからの解放は難しいのだろうか。それは、人間社会は、それぞれの領域で「さまざまな要素が一定の関係のもとで配置された、恒常性をもったしくみ」(社会科学ではこうしたしくみを「構造」と呼ぶ)をもっているからだ。ジェンダーについても、それぞれの社会に固有なジェンダー構造、つまり「男はこうすべきだ」とか「女の役割はこうあるべきだ」といったしくみが存在している。
もちろん、このジェンダー構造の多くは人間がつくりだしたものだ。逆にいえば、問題があれば意図的に変革することができるということだ。とはいっても、なかなかこの構造を変えることは難しい。なぜなら、この構造は「当たり前のこと」、まるで「自然」なことのようにあらわれるため、多くの人にとって「問題あり」とは気づかれないまま維持されているからだ。
(中略)
これまでのジェンダー構造によって規定されてきた社会は、しばしば人間を二色刷りで把握しようとしてきた。つまり、男性と女性の二分法である。ジェンダー平等を目指す動きは、これを単色の社会にしようというのではない。むしろ、二色刷りから多色刷りへと転換していくことが求められているのだ。