[BOOKデータベースより]
カーボンニュートラルは人類共通の「夢」となった。だが「夢」は、その実現のための具体策が伴わなければ「現実」を変える力とはならない。いま問われているのは、その社会実装である。先頭を走るEUはGXの法整備を着々と進め、企業も適応を迫られている。本書は、エネルギー・環境、産業、金融・財政、市民社会という多角的な視点から、EUの成長戦略=欧州グリーンディールを批判的に検討し、その実効性を問う。
総論(欧州グリーンディールの成果と社会実装の課題)
第1部 エネルギー・環境(風力発電と送電インフラ;グリーンディールの中の太陽光―RED3、導入の加速化、サプライチェーンリスク;グリーン水素市場創出の主導権確保を目指すEU;EUによる炭素国境調整メカニズムの背景、論点、今後の展望)
第2部 産業(EUグリーンディール産業政策のカギを握る欧州自動車産業;ポーランド車載電池大国における「競争と協業」の新たな事業展開;EUプラスチック政策および関連国際動向―循環型経済の視点から;欧州グリーンディール「自然の柱」と農業―戦昭的対話へ向けて;EUサーキュラー・エコノミー戦略の要点と現状;欧州新産業戦略の展開と財政・金融)
第3部 金融・財政(EUタクソノミーの拡張、CSRD/ESRS、企業持続可能性デューディリジェンス指令の動向;欧州グリーンディールとサステナブル・ファイナンス―欧州グリーンボンド市場を中心に;ドイツにおけるグリーンディールの概要とその展望;オランダのASN銀行によるサステナブル・ファイナンスの取組み;英国におけるグリーンファイナンス戦略の特徴と展望)
第4部 市民社会(EGDの「公正な移行」とグリーンジョブの創出;EUリノベーション戦略と建設エコシステムの課題;EUの気候変動対策におけるEU市民の役割;ポーランドにおける原発計画と市民意識)
課題(グリーンディールと国際協力)
カーボンニュートラルは人類共通の「夢」となった。だが「夢」は、その実現のための具体策が伴わなければ「現実」を変える力とはならない。いま問われているのは、その社会実装である。先頭を走るEUはGXの法整備を着々と進め、企業も適応を迫られている。本書は、エネルギー・環境、産業、金融・財政、市民社会という多角的な視点から、EUの成長戦略=欧州グリーンディールを批判的に検討し、その実効性を問う。