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[BOOKデータベースより]
「文学とは、つねに転向者のものである」。中村光夫、平野謙、江藤淳、蓮實重〓、三島由紀夫、転向と文学の問題に直面したものたちのリアリズムへの懐疑を通じ、文学にふたたび「転向」という主題を導入する!転向論のほか、ラーゲリ、保守革命をめぐる諸論考、論争的時評・書評を集成した批評の軌跡。
1 文学・転向・リアリズム(復讐の文学 プロレタリア文学者、中村光夫;なし崩しの果て プチブルインテリゲンチャ、平野謙 ほか)
[日販商品データベースより]2 ラーゲリ・ユートピア・保守革命(前線としてのラーゲリ スパイにされた男、内村剛介;鮎川信夫のユートピア ソルジェニーツィン・内村剛介・石原吉郎 ほか)
3 時評 二〇一四年一月〜一二月(一月 内戦前夜にある「日本」;二月 冷戦後を生きはじめた言論空間 ほか)
4 書評(それでも福田和也が現代文学を語る理由 『現代文学』;ファシストの孤独『イデオロギーズ』 ほか)
文学とは、つねに転向者のものである
中村光夫、平野謙、江藤淳、蓮實重彦、三島由紀夫、転向と文学の問題に直面したものたちのリアリズムへの懐疑を通じ、文学にふたたび「転向」という主題を導入する!
転向論のほか、ラーゲリ、保守革命をめぐる諸論考、論争的時評・書評を集成した批評の軌跡。
装幀=稲川方人
私は「私」という言葉に「帰属」しない「残滓」にしかいない。それは「失われた=残滓」としての「ラザロ」だ。「探求としての文学の言語」は、言葉によって死んだ「ラザロ」を蘇らせ再現するのではなく、いかに墓の「ラザロ」、失われた「ラザロ」を求めるか、なのだ。いくら転倒して見えようとも、この逆説にしか文学の真実はない。究極、文学は、ラザロを蘇らせる者と、失われたラザロを求める者とのたたかいである。本当の文学論争はそこにしかない。(「はじめに アフター・リアリズム、あるいは失われたラザロについて」より)