ＯＤ＞女性と穢れの歴史

塙書房
成清弘和　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 2024年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784827335989

内容情報

[BOOKデータベースより]

古代から近代にかけて、女性を穢れた存在とすることにより支配イデオロギーが構築される過程について、律令制や神道・仏教等との関連に着目し、歴史学と民俗学との融合を図った、斬新な視点より解明する。

第１章　近代日本社会における女性の穢れ（女性の穢れ―「産穢」「血穢」―とは；「産穢」の実態；産屋とその分布；産育習俗；「血穢」（月経の忌み）の実態；「産穢」と「血穢」（月経の忌み）の地域的偏差）
第２章　古代日本社会における女性の穢れ（『養老令』と『弘仁式』・『延喜式』などの規定；記紀の世界；在地の民俗世界；女性抑圧のイデオロギー装置としての「産穢」と「血穢」）
第３章　中世日本社会における女性の穢れ（貴族社会の様相；武家社会の様相；各神社の服忌令；『血盆経』の伝来）
第４章　近世日本社会における女性の穢れ（江戸幕府の服忌令；各神社の服忌令；『血盆経』の流布；在地の民俗世界）
第５章　女性の穢れの本質（女性の穢れの歴史的変遷；女性の穢れの本質）

[日販商品データベースより]

相撲の土俵など、いまだに日本社会には女性が立ち入ることのできない空間がある。
その源をたどると、貴族や武家あるいは宗教関係者が、
支配体制を確立するために女性を穢れた存在としたことに行き着くのではないだろうか。
本書では女性の穢れの、古代から近代までの変遷およびその本質について、
律令制や神道、仏教等との関連に着目し、歴史学と民俗学との融合を図った、斬新な視点より解明する。