- ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた
-
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2024年12月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784802512985
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- お待たせ!永田町アホばか列伝
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2025年02月発売】
- 人々がつなぐ世界史
-
価格:5,500円(本体5,000円+税)
【2019年08月発売】
- 足立無双の逆襲
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2018年06月発売】
- 個人の連帯
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2008年01月発売】
- 苧麻・絹・木綿の社会史
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2004年12月発売】
[BOOKデータベースより]
アパラチア山脈の麓に開学された伝説のリベラルアーツスクール。20世紀を代表する芸術家たちが過ごした実験の場、「ブラックマウンテンカレッジ」とは―丹念なフィールドワークで鮮やかに甦る。
1 アッシュビルに旅して
[日販商品データベースより]2 エデン湖をめぐって
3 ウンシュの時代
4 奇跡の夏
5 夢の終わり
6 若いアメリカの台頭
7 終焉と再生
8 ブラックマウンテンの詩人たち
9 残像を探して
伝説のリベラルアーツスクール、その知られざる軌跡。
アパラチア山脈の麓に開学され、20世紀を代表する芸術家がこぞって過ごした「ブラックマウンテンカレッジ」とは何だったのか──グラフィックデザイナー・永原康史の丹念なフィールドワークで鮮やかに甦る、ブラックマウンテンカレッジの25年間。
バウハウスが解散したその年に、ブラックマウンテンカレッジ(BMC)は誕生しました。美術教育を先導したのは、ジョセフ・アルバース。アルバースの名言「To Open Eyes(目を開くこと)」は、BMCに着任したときの言葉であり彼の授業のテーマでした。学生と教員家族が共同生活を営み、キャンパスの自主建設さえプログラムに組み込まれていた、学校というよりコミューンと呼ぶほうがふさわしいかもしれない「実験の場」で、バックミンスター・フラーがドーム建築を試み、ジョン・ケージが最初のハプニング「シアターピース#1」を実行し、マース・カニンガムが舞踏団を結成、チャールズ・オルソンの下、ブラックマウンテン詩人と呼ばれる一群が生まれます。
20世紀を変えた実験的芸術教育──ヨーロッパのモダニズムがアメリカに流れ込む契機となり、戦後アメリカの美術や文学に多大な影響を与え、インターネット文化のバックグラウンドを形成した──として語り継がれるBMCは、しかしこれまで「いつか見た夢」のようなヴェールに包まれていました。その運営の内実は、出入りした人間の数だけ思想が入り交じり、矛盾を孕みながら試行錯誤を重ねていたのです。大勢のアーティストが、BMCという共同体で何と出会い、どういう関係を育んだのか──「国家」や「移民」、あるいは「分断」を抱えて──そこには、今私たちが探しているコミュニティの在り方へのヒントがあります。
※本書はウェブメディア「〓KRITS(エクリ)」の連載を加筆・修正のうえ書籍化したものです。