[BOOKデータベースより]
“死”が可視化されたSNS時代。人生の終焉を見つめ直すことで、私たちは“命”の意味を知る。その智慧こそが、今を生きる“力”となる。ひろさちや氏が贈る、あなたへの「最後の一冊」。
プロローグ ある禅者の臨終
第一章 「考えるな!」(「毒箭の喩」;捨置記―無意味な問いに対する沈黙 ほか)
第二章 浄土の誕生(キリスト教の天国は死後の世界ではない;輪廻は無限の再生の繰り返し ほか)
第三章 浄土の存在意義(三種の「浄土」;理想浄土は「別世界浄土」「往生する浄土」 ほか)
第四章 極楽浄土の本質(キリスト教における最後の審判;曖昧な日本人の他界観念 ほか)
第五章 浄土への往き方(お浄土に管理人はいない;阿弥陀仏からの招待状 ほか)
本書でいう「お迎え」とは、臨終において仏が、あの世から出迎えにくる、「ご来迎」という意味をさしている。平安時代には1052年から末法の時代に入るという考えが広まっており、死と隣り合わせのすさんだ現実に、人々は不安を?き立てられた。大地震や台風、疫病、戦など混乱が度重なったことを受け、人々は極楽に救いを求める。極楽浄土を模した平等院などの寺が建てられ、来迎図が描かれるなど、次第に極楽浄土に往生できるという浄土教が広く信仰され、人々は心の安寧を得られるようになった。
しかし、近代以降の日本は、科学の発展や西洋文化の浸透により、浄土教への信仰心や信頼感が揺らいでいった。現代を生きる私たちは、死んでもお迎えはこない、お迎えの思想は信じない、という現実的な認識になっているのではないだろうか?
本書では、お迎えの信仰の起源から衰退した経緯、他宗教との死後の世界の違いを考察していく。「お迎え」を説明するには切っても切り離せない、「死」という重たいテーマをも調和させる著者ならではのユーモアを交えた文章が特徴的。極楽浄土への行き方を、「仏さまが出迎えてくださる」という視点で解説する浄土教入門書。
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