- 35年目のラブレター
-
- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2024年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065374610
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[BOOKデータベースより]
小学校を卒業していない西畑保さんは読み書きができず、社会で差別的な扱いを受けた。それを隠して結婚したが、妻の前で自分の名前さえ書けずバレてしまう。だが、妻は優しく言った。「つらい思いをしてきたんやろな」。愛する妻にラブレターを書くため、還暦を過ぎて夜間中学に通い始めた西畑さんの感動の実話。
第一章 学校なんて行くもんか
[日販商品データベースより]第二章 ニワトリの恩返し
第三章 兄ちゃんと見た海
第四章 電話が怖い
第五章 いやしのホルモン
第六章 巻き寿司の少女とその家族
第七章 ぼくでも結婚できるんや
第八章 一人前の人間になりたい
第九章 自分の名前が書けた
第十章 35年目のラブレター
第十一章 皎ちゃん、きれいやで
第十二章 新型コロナ流行下の卒業式
2025年3月7日 全国劇場公開された感動の実話が、一冊のノンフィクションに――。
NHK、読売新聞、毎日新聞、共同通信……メディアがこぞって取り上げた「挑戦するのに遅すぎることはない」を体現する人生。ある夫婦の、あたたかな生き様を余すことなく伝えた勇気の書、ついに文庫化!
2024年に米寿を迎えた西畑保さんは、奈良県に住んでいます。
和歌山県の山間で生まれ育った西畑さんは、小学2年生の途中から学校に通っていません。山間で高値で売れる木の皮を集めて貯めたお金だったのに、小学校で落とした財布は自分のものだと名乗り出たら泥棒扱いされたのです。貧しい暮らしの西畑さんが、そんなお金を持っているはずがないと、クラスメートも教師も彼を責めました。その一件があってから、西畑さんは学校に行くのをやめました。
中学校に通う年齢になって働きに出た西畑さんですが、その人生につきまとったのは、「読み書きができないこと」でした。
つとめた飲食店では、電話で受けた注文の内容をメモに記すことができず、職場の先輩からは「字も読めないやつ」と差別的な扱いをされました。
劣等感を抱き、結婚なんて夢のまた夢とあきらめていた西畑さんのもとに、お見合いの話が舞い込みます。読み書きができないことを隠して結婚した西畑さんでしたが、町内の回覧板にサインができず、妻の皎子(きょうこ)さんの知るところとなります。その事実を知った皎子さんは、西畑さんにこう声をかけました。
「ずっと、つらい思いをしてきたんやろな」
子どもも生まれ、孫も生まれ、還暦を過ぎた西畑さんの日常に、ある変化が訪れます。64歳になって、夜間中学に通うことに決めたのです。それは、読み書きのできない自分に長年連れ添ってくれた妻に、感謝の気持ちを伝えるラブレターを書くためでした――。
西畑さんの人生からは、たくさんのメッセージが受け取れます。「明るく、前向きに生きる」、「自分の人生を他人や環境のせいにしない」、そして「学ぶのに遅すぎるということはない」――。そんな西畑さんに毎日新聞論説委員である小倉孝保氏が寄り添い、これまで西畑さんが見てきた風景、抱えてきた思いを一冊の書籍にまとめました。それが『35年目のラブレター』です。
【映画化情報】
「35年目のラブレター」
2025年3月7日(金) 全国劇場公開
出演:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音 他 監督・脚本:塚本連平