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[BOOKデータベースより]
従来未解明であった問題に新たな解釈を提示。なぜ「春はあけぼの」章段は四段になるのか、跋文の「枕」はどこから来たのか、『枕草子』の感傷の美はどこにあるのか、前田家本に対する「楠説」は本当に正しいのか、といった疑問に新しい解釈を示す。唐代の重要な『賦譜』全文を翻刻。著者20年来の研鑽の集成。
漢文の環境と『枕草子』の創生
[日販商品データベースより]第一部 『枕草子』の基層と漢文(『枕草子』「春はあけぼの」章段考―詩と賦の権威をめぐって;『枕草子』「心ときめきするもの」章段考―「唐鏡のすこし暗き、見たる」を中心に;『枕草子』「文は」章段考―「新賦」を中心に ほか)
第二部 『枕草子』と『白氏文集』(清少納言と白居易の詩的な寓意―「花や蝶や」と「萎花蝶飛去」;清少納言と白居易の詩的な意象―「柳・雨・稚児」と「眉・扇・塵」;清少納言と白居易及び元〓の詩的な手法―「蚊の細声・蚊の睫」と「微細・蚊睫」 ほか)
第三部 前田家本『枕草子』の本文と漢文(前田家本『枕草子』本文再検証―漢籍に由来する表現から見た楠説;前田家本『枕草子』本文の特徴―漢籍の原典から見た引用態度;前田家本『枕草子』「文は」章段再考―「こたいほんき」を中心に)
まとめと展望
附編 周作人訳『枕草子』の経緯と実態
著者が二十年近く研鑽を積み、『枕草子』と漢文との関係について考案した研究書。まず、代表的な『枕草子』の章段において漢語表現や漢文受容に焦点を当て、詩、賦、伝奇、類書などの中国古典文学のジャンルを取り入れ、寓意や暗喩といった手法を解析し、従来未解明であった問題に新たな解釈を提示した。また、『枕草子』と『白氏文集』を中心に考察し、『源氏物語』に比べて『枕草子』には圧倒的に感傷詩が多いことを明らかにし、その背後にある感傷の美を浮き彫りにし、紫式部と清少納言の異なる受容感覚も分析した。さらに、最も古い『枕草子』写本である前田家本にしか見られない、漢文原典に忠実な特徴を解明し、従来の前田家本に関する楠説の信憑性についても再検討の必要があることを示した。附編では周作人の翻訳の経緯とその実態について考察した。附録として、『枕草子』に関する漢文論文の文献をまとめ、唐代の重要な『賦譜』全文を翻刻している。