- 「黒人」は存在しない。
-
アイデンティティの釘付けについて
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2024年12月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784120058622
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[BOOKデータベースより]
ある黒人の少女は公民権運動の歴史から消された。一方、“黒人はイケてる!”との礼賛も流行した。現代人が陥るアイデンティティの罠を鋭く指摘し、そこからの脱出を励ます反レイシズム・エッセイ集。シモーヌ・ヴェイユ文学賞受賞作。
黒人女性―クローデット・コルヴィンの知られざる人生(今から、あなたは黒人です;クローデット・コルヴィン;その席を譲りなさい!;三人の女性と一台のバス;第一幕 ほか)
[日販商品データベースより]「黒人」は存在しない。―アイデンティティの釘付けについて
「『白人』の音楽が大好き」「『男流』文学がいいよね」
とは誰も言わないけれど、
「黒人文化は素晴らしい!黒人音楽が好き!」と人は言う。
いったい「黒人」とは、何を指すのか?
「黒人」「白人」はたまた「アジア人」「ユダヤ人」と分離して人数を数え、
極右からリベラルまでが陥るアイデンティティ至上主義の問題点を、
公民権運動の歴史から消された黒人少女の伝記、
そして現代黒人女性のリアルな日常から浮かび上がらせる。
シモーヌ・ヴェイユ文学賞受賞のユニークな反レイシズム・エッセイ集!
最近のこと、「まあ、あなたは運がいいですね」と、
白い肌の若い女性がため息をつきながらわたしに言った。
「少なくとも、あなたには『出自(オリジン)』があるじゃないですか!」
なぜあなたは自分にそれがないと思っているのですかと尋ねると、
彼女はこう答えた。
「え! だって、わたしは白人ですから」
(本文より)