[BOOKデータベースより]
琵琶湖の南部に弥生後期の大型建物跡が発見された伊勢遺跡。卑弥呼の登場と倭国の統合へ向かう時期に、いかなる役割を果たしたのか。建物群の配置と構造、流通網や年代観などを解説し、東アジア史との関連も見通す。
第1章 謎の伊勢遺跡はこうして見つかった(いくら掘っても底がでません―伊勢遺跡大型建物発見の経緯;「神殿」か王の「居館」か;弧状に巡る大型建物群の謎;伊勢遺跡で何が行われていたのか;伊勢遺跡の何が明らかになったのか)
第2章 伊勢遺跡と近江の弥生社会―弥生時代後期の近江の位置(弥生時代後期の近江;下之郷遺跡を軸とする遺跡群の展開;近江型甕から受口状口縁甕へ;近畿弥生社会の動揺と近江;伊勢遺跡活動期の変動;伊勢遺跡と倭国の形成)
第3章 弥生時代近畿社会の南北情勢―ヤマト王権への覇権と伊勢遺跡(伊勢遺跡とは何かを考える手段を求めて;弥生時代年代論の激変と伊勢遺跡活動の時期;伊勢遺跡誕生の前夜―近畿における環濠集落の衰退;伊勢遺跡の出現と不可思議な機能・施設;王権確立への近畿北部の関与)
第4章 伊勢遺跡を『魏志倭人伝』から読み解く(中国の史書は、「倭国」の形成をどのように伝えているのか;弥生後期の日本列島を考える―地域政権の自立と競合;卑弥呼はどうして女王になったのか;卑弥呼はどのように倭国を統治したのか)
弥生時代後期、琵琶湖の南部に出現し、忽然と消えた伊勢遺跡。相次いで発見された大型建物跡は、女王卑弥呼の登場と倭国の統合へ向かう時期にいかなる役割を果たしたのか。祭祀や政治の場とされる特異な建物群の配置と構造、近江周辺の土器の伝播と流通網、弥生時代の年代観などを解説。『魏志倭人伝』の記事から東アジア史とのつながりをも見通す。
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