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[日販商品データベースより]
加藤楸邨主宰「寒雷」の流れを継承する女流俳人、神田ひろみの集大成。処女句集『虹』、第二句集『風船』からの自選句(九十六句)に、平成十年以降の作品、百五句を加えた二百一句掲載の決定版!
おふむきて時淡くなる鰯雲
炎天を父の手紙の来つつあり
かなかなの素顔となれば聞こえけり
希望ふと熱き一個の今川焼
環り来て疾風怒濤夜の林檎
巴旦杏五歳のころの山河見ゆ
違ふ明日来るとミモザは髪に触れ
指で拭く汗よみじかき晩年来
梨剥いて水の立体とりだしぬ
青田原走つて来る子手が翼
月明の子規の机はΣかな
われを去らず三月十一日の水
(自選十二句より)