- 山の学校 キツネのとしょいいん
-
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2024年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784065360583
[BOOKデータベースより]
「あのピッ、ピッていうの、どうしてもやってみたいんです」バーコードのよみとりを“ピッ”とどうしてもやってみたいキツネの子、その理由は…??1年生からひとりで読める。
[日販商品データベースより]としょいいんは、かし出しカードについているバーコードを、ピッとよみとります。
ある日キツネの子が、その、ことりの声みたいな「ピッ」をやってみたいとやってきて……
山のふもとの全校生徒18人のえのき小学校のししょのかえでさんと子どもたちとキツネのリン君の心温まるお話。
高橋和枝さんのかわいい挿絵がすべての見開きに入っています。
*小学校初級から(1年生からひとりで読める)
<レビューから>
・とってもステキでかわいらしいお話。窓から耳だけ、手だけだしている絵のたくみさ、そしてちゃんと手足をふいてもらって中に入るところの丁寧さ、子どもたち、先生たちの心豊かさにしびれました! 最後の流れに大満足。高橋さんのイラストの素晴らしさといったら!
・絵本から童話に移行する子どもたちにとってもオススメ。図書館を使う子どもたちが「わかる! わかる!」と情景を浮かべられる内容。
・読み聞かせをしてあげたい本に出会う事ができた。
・心が温かくなる。かえでさんのように優しい司書になりたい。
・この秋、図書館の人気をひとり占めしそう。各館1冊では争奪戦必至ですね。
・読みやすい分量ながら、続きはどうなるんだろう? と思わせる展開。読書の入り口に立った小学生の子に、絵本から本格的な活字のよみものへの橋渡しとして手渡したくなる。この本が多くの子の読書の扉を開いてくれますように。
・図書委員になりたい子の中には、結構な割合で「ピッ」てしたいのが理由…という子が居ますよ。このキツネちゃんはピッの音が小鳥に似ているからなんて! そんな事、考えたことなかったよ。
・図書館の魅力が存分に。みんな図書館に行きたくなるだろうなと思う。
・子どもたちとリンくんが再会したとき、それぞれの図書館で勉強したことを教え合えることが出来たらとても楽しい時間になるでしょう。
・小学校低学年に。読みやすくて、本や図書室にも親しみがもてる良書。大人が読んでも癒されます。続編もあるといいな。
・司書さんも、図書委員の子もかわいくステキ。優しい気持ちにしてくれる。
・穏やかで温かさに満ちていて素敵。絵もかわいく癒された。短い中にも出会いと別れがあって、でもこれからも仲良しで続いていくんだなと思わせる。
・あるべき姿に戻っていくところがよかった。
・やさしさとあたたかさが絵柄にも文章にも。ただかわいい、やさしい気持ちになる、というだけではなく、豊かなつながりが絆を生み、いい循環を生み出していくことを教えてくれる。
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【2019年05月発売】
「ぼく、あのピッ、ピッ、っていうの、どうしてもやってみたいんです。」ここは、深い山のふもとにあるえのき小学校。その学校図書館に、リンという名前のキツネの子がやってきます。「ピッ、ピッ」をやってみたいと聞いて、あれのことかな? とすぐにピンとくる子もいるでしょうか。そう、「ピッ、ピッ」というのは、本を借りるときと返すときにバーコードをピッピッとやるあの作業のことです。キツネのリンと同じように、やってみたいとあこがれている子もきっと多いのでは?そんなリンのお願いをすぐに受け入れてくれたのは、学校図書館司書のかえでさん。リンが図書館に入る前には、まずぞうきんで両方の前足と後ろ足を丁寧にふいて、カウンターの高さに合わせて座る場所を調節します。そして子どもたちが返した本の中から一冊取り出してリンの前に置きました。そしていよいよ……。リンの気持ちを大切に接するかえでさんはもちろんのこと、おもしろいことが好きな校長先生、リンの「ピッ、ピッ」をやさしくサポートする図書委員のエリカさん、リンが図書室で貸出しをしてくれるのを楽しみにする子どもたち……このお話には大人も子どももやさしい人たちがたくさん登場します。またかえでさんがお弁当に持ってきた手作りのおいなりさんの美味しそうなことったら! でも、なぜリンは、本の貸出しの「ピッ、ピッ、」という音にそんなにひかれたのでしょうか。その理由につながるリンくんの悩み、そしてそれが図書館にある図鑑から解決につながっていくという部分もみどころです。なにがあったのか、ぜひ本で確かめてみてくださいね。文字も大きめで、やさしいイラストがたっぷり入っているので、小学1年生から読める易しい一冊です。学校図書館関係の編集の仕事に携わっていらっしゃるという葦原かもさんが描いた学校図書館の様子は、図書館という場所が持つあたたかで楽しい雰囲気がよく伝わってきます。また高橋和枝さんが描くキツネのリンの小ささや手足は、何度も見たくなってしまう愛らしさ。素直でかわいらしいキツネのリンに会いに、また学校図書館がどんなところかが気になる子どもたちや、学校図書館が好きな子どもたちに届けたい、ありそうでなかった学校図書館の貸出風景の楽しさがたっぷり詰まったお話です。
(絵本ナビ編集部 秋山朋恵)
【情報提供・絵本ナビ】