[BOOKデータベースより]
「リンゴがひとつ/ここにある/ほかには/なんにもない/ああここで/あることと/ないことが/まぶしいように/ぴったりだ」―そう書かれたのは、詩『リンゴ』。その作品と双璧をなす、まど・みちおの代表作ともいえる詩である。その詩の宇宙的スケールの中を、「おおきな謎解きをするかのように」探り、思い巡らし、歩いたと語る画家が、深い納得と感慨のもとに描き出した一冊。
[日販商品データベースより]なにかが、そこに「いる」。なにかが、そこに「ある」。ただそれだけのことが、どんなにかけがえのないことなのか……。まど・みちおの代表作であるこの詩に向き合うことは、まるで「大きな謎解きのようだった」と画家は語る。とてつもなく大きな、宇宙的なものに守られている……そんな安心感につつまれる絵本。没後10年を記念して刊行が続く「まど・みちおの絵本」シリーズの一冊。
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ぼくがここにいるとき。雑踏の中で歩きながら、ぼくは考える。ぼくが「ここにいる」ならば、ほかのどんなものだって「ここにいる」ことはできない。もしここに見あげるほどの大きなゾウがいるならば、そのゾウだけ。手の平に乗るほどの小さなマメがいるなら、そのマメだけしかそこにいることはできない。地上に生きる草花や虫たちも、親子寄りそって暮らす動物たちも、水の中で自由に泳ぎまわる生きものたちも。この地球の上では守られている。そこに「いる」だけで、そこに「ある」だけで。ああ、それがどれだけ素晴らしいことなのか……。詩人まど・みちおさんの代表作の一つであるこの詩に向き合い、絵本として表現、完成させたのは絵本作家きたむらさとしさん。まるで「大きな謎解きのようだった」と語るその物語の始まりは、存在が消えてしまいそうなほど風景に溶けこみながら歩く「ぼく」の姿から。そこからやがて「だれか」に出会い、かけがえのない「みんな」と一緒に地球に存在し、さらに宇宙へとスケールを大きくしていく。その深く美しい画面を眺めながら、ここにいる自分も、そこにある何かも、存在する全てのものが大切であり、いていいのだという安心感に包まれていくのです。没後10年を記念して刊行が続く「まど・みちおの絵本」シリーズ。生きる喜びを伝えてくれるどの作品からも、しばらく目を離すことができません。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
きたむらさとしさんの絵で、まど・みちおさんの詩が、とても壮大なものに変わりました。
自分を取り巻く環境を考え、自分の存在する意味を考え、今自分のできることを考えと、様々な思考が降り注いでしました。
それだけまど・みちおさんの詩に込められたものが大きいのですね。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】