- 面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 第2版
-
論文刊行ゲームを超えて
白桃書房
マッツ・アルヴェッソン ヨルゲン・サンドバーグ 佐藤郁哉- 価格
- 3,000円(本体2,727円+税)
- 発行年月
- 2024年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784561267966
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 発達が気になる子の「できた!」を引き出す 教師の言葉かけ
-
価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2024年03月発売】
- 感覚統合の視点を生かした学習遊び
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2023年02月発売】
- 通常の学級 苦手さのある子への学びのサポートツール&アイデア
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2025年03月発売】
- 心育てのわらべうた
-
価格:2,350円(本体2,136円+税)
【1996年01月発売】
- 私を育ててくれた子どもたち
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2019年03月発売】
[BOOKデータベースより]
退屈でつまらない論文を書かざるを得なかった研究者・院生の間で大反響!内容を一層充実させた第2版!!ひたすらリサーチ・ギャップを埋めることに固執してきた学界の通念を根底から覆し、挑戦的研究からうまれる独創的で、真に「インパクト」のある論文の執筆方法を明らかにする。
第1章 リサーチ・クエスチョン―面白い理論を構築していく上での本質的な条件
[日販商品データベースより]第2章 リサーチ・クエスチョンの構築と定式化の作業を取り巻く文脈
第3章 ギャップ・スポッティング―リサーチ・クエスチョンを構築する際に一般的に採用されている方法
第4章 ギャップ・スポッティング方式の研究に関する批判的検討―果たして面白い理論につながるアプローチなのだろうか?
第5章 問題化―リサーチ・クエスチョンを作成するための方法
第6章 問題化の方法論を実際に適用してみる
第7章 なぜ、面白い理論の構築にとって逆効果でしかないギャップ・スポッティング的アプローチが支配的になっているのか?
第8章 面白いリサーチ・クエスチョンを構築する―問題化、そして問題化を越えて
昨年6月に刊行された第1版は6刷を数え、若手研究者からレジェンドと言うべき研究者まで、また経営学に限らない社会科学研究者にも高く評価され、大いに話題となった。
「リサーチ・クエスチョン」は、研究によって明らかにされるべき答えはどのようなものかを定義する。著者は「良いリサーチ・クエスチョンはそれに対する答えと同じくらいに価値があり、時には答えそれ自体よりも重要である」と言う。しかしながらこれまで、実践的なリサーチ・クエスチョンの作り方、また研究に取り組む中でそれをどのように練り上げていくのかは、十分検討されてこなかった。
その一方で、こんにちの社会科学では、ほとんどすべての領域において、膨大な量の研究が発表されているにもかかわらず、その影響の及ぶ範囲という点で、かつてのように大きな成果をあげていないと言う。そして、このような現象は、研究者たちの同調的な傾向によって生まれてきたとする。
以上を踏まえ本書は、こんにちのリサーチ・クエスチョンにおいてよく見られる「ギャップ・スポッティング」(既存の理論に基づいた研究の穴埋めをするというような意)が孕む問題を取り上げた上で、その解決にあたり、「問題化」という手法を提案する。そして、批判的思考を心がけ、型にはまらない独創的なリサーチ・クエスチョンを提起していくことの重要性を強調する。
しかし本書がユニークなのは、このように野心的な射程を持ちつつも、ギャップ・スポッティングによる手堅い研究アプローチが体系化され解説されてもいる点である。
この第2版においては、原書第1版刊行(2012年)後の、創造的で野心的な研究アプローチに関する各種の文献の内容が十分に検討され、盛り込まれた。本版も広く読まれることとなろう。