- ぬしはひとの道をゆくな
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チャン・ソク詩選集
セレクション韓・詩 05
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2024年10月
- 判型
- B6変
- ISBN
- 9784910214634
[BOOKデータベースより]
大海原で知を詠い、人を詠う。
1部 風が吹いてくる 散らばれ(序詩;秋の光 ほか)
2部 すべての宇宙がわたしの背後だ(哀しい者たちはいつも星を眺めて;あなたが山にのぼる始発の汽車に乗るなら ほか)
3部 おいしいひとになります(順天の母の里4;戦後の澱みからわたしも芽生えた ほか)
4部 つぶれて踏みにじられた血の跡(敗北した詩人に;鶴に ほか)
5部 波はおのれの道をゆくもの(ハマナスとイルカ;夏がくる ほか)
大海原で
知を詠い、人を詠う
チャン・ソクは、かつて森の若いクヌギだった炭の声で宇宙を語り、
錆びた釘とひずんだ板のかたい抱擁に自らの死を哲学し、
生の全貌にふりつもる初雪の下に〈愛〉を探す。
彼の詩を読むと、自分の詩がいつしか忘れていたものが
見えてくる。まだ間に合うだろうか。
もう一度最初から書き始めよう。
――四元康祐