- 楽しい政治
-
「つくられた歴史」と「つくる現場」から現代を知る
講談社選書メチエ 814
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2024年10月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784065374115
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[BOOKデータベースより]
「今」という時は「過去」の上に成り立っていて、その成り立ちには無数の人の無数の意図が混入しています。本書は、第1部で『ウォッチメン』、『コンクリート・カウボーイ』、『トイ・ストーリー』、『ノマドランド』などの映像作品から「今」がいかにして「過去」の上にあるのかを探り、第2部では「Qアノン」などの陰謀論、旧約聖書を再現した「創造博物館」、作者の意図を超えて利用された「カエルのペペ」など、世界の「今」を取り上げ、そこに潜む「政治」を明らかにします。巻末には「キーワード事典」を完備。政治の「過去」と「今」を楽しく知る、最良のガイドブック!
第1部 つくられた歴史くら“構造”を知る(集会と虐殺―パブリック・ヒストリーが開いた負の歴史;コンクリートジャングルのカウボーイ―「歴史修正」の功罪;妖怪と差別―トラウマと人種主義を「楽しむ」倫理;ビデオと映画―共感の普遍化と“構造による人種差別”;「トイ・ストーリー」はフェミニズム映画か?―#MeTooと進化するアメリカン・アイデンティティ ほか)
[日販商品データベースより]第2部 つくる現場から“コミュニケーション”を知る(アメリカのカーデモ―コロナ禍のフィールドで声をあげる;代々木のデモのエスノグラフィー―「フィールド」をつなぎ、「見えない」ものに目を凝らす;モニュメント・ウォーズ―記念碑をめぐる闘争と記憶する社会運動;言葉のモニュメント―形のない「記念碑」で記憶する;かえりみるミュージアム―博物館で/を植民地主義の歴史から脱する ほか)
「楽しい政治」というタイトルを見て不真面目だとか不謹慎だと感じたなら、そういう人にこそ本書を手にしてもらいたいと思います。そうすれば「今」という時は「過去」の上に成り立っていること、その成り立ちには無数の人の無数の意図が混入していること、そしてそれを知ることは何より「楽しい」ものであることが分かってもらえるでしょう。
本書は二部構成になっています。第I部では「今」がいかにして「過去」の上にあるのか、そのプロセスの多様さを映像作品を素材に明らかにしていきます。取り上げられるのは『ウォッチメン』、『コンクリート・カウボーイ』、『トイ・ストーリー』、『ノマドランド』等々。多くの人が見てきたこれらの作品からどんな「過去」と「今」が浮かび上がってくるでしょう? そして、第II部では、世界で起きている「今」の出来事を取り上げ、一つ一つの出来事の中にこそ「政治」があることが示されます。取り上げられるのは「Qアノン」をはじめとする陰謀論、旧約聖書の記述を歴史的事実として再現した「創造博物館」、作者の意図を超えて政治に利用された「カエルのペペ」等々。巻末に「キーワード事典」を完備した本書は、政治の「過去」と「今」を知ることができる最良のガイトブックです。
[本書の内容]
第I部 つくられた歴史から〈構造〉を知る
第1章 集会と虐殺――パブリック・ヒストリーが開いた負の歴史
第2章 コンクリートジャングルのカウボーイ――「歴史修正」の功罪
第3章 妖怪と差別――トラウマと人種主義を「楽しむ」倫理
第4章 ビデオと映画――共感の普遍化と〈構造による人種差別〉
第5章 「トイ・ストーリー」はフェミニズム映画か?――#MeTooと進化するアメリカン・アイデンティティ
第6章 ともに夢見るユートピア――反省と未完のプロジェクト「アメリカ」
第7章 「アウトサイド」の国――周縁から裏返す『ノマドランド』のアメリカ
第II部 つくる現場から〈コミュニケーション〉を知る
第8章 アメリカのカーデモ――コロナ禍のフィールドで声をあげる
第9章 代々木のデモのエスノグラフィー――「フィールド」をつなぎ、「見えない」ものに目を凝らす
第10章 モニュメント・ウォーズ――記念碑をめぐる闘争と記憶する社会運動
第11章 言葉のモニュメント――形のない「記念碑」で記憶する
第12章 かえりみるミュージアム――博物館で/を植民地主義の歴史から脱する
第13章 KポップファンのコンヴァージェンスなBLM――ハッシュタグ・ハッキングと正義の荒らし
第14章 オルタナ右翼のカエル神――「ぺぺ右翼化事件」に見るミームの兵器化とSNSの戦場化
「楽しい政治」のためのキーワード事典