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[BOOKデータベースより]
現代の形態論研究において盛んに議論されながら日本国内ではあまり取り上げられてこなかった、融合、補充法、ゼロ形態、虚形態、阻止、迂言法という6つのテーマを取り上げ、実際の言語現象を概観すると同時に、分散形態論とパラダイム関数形態論という2つの理論的枠組みによる分析を提示する。各理論の概説書としても最適。各章末に練習問題付き。
第1章 はじめに
[日販商品データベースより]第2章 形態論への2つのアプローチ
第3章 融合
第4章 補充法
第5章 ゼロ形態
第6章 虚形態
第7章 阻止
第8章 迂言法
第9章 おわりに―今後の形態理論の展望
現代の形態論研究において盛んに議論されているテーマから融合や阻止、ゼロ形態など6つを取り上げ、実際の言語現象を概観すると同時に、分散形態論とパラダイム関数形態論という対立する2つの理論的枠組みによる分析を提示する。
■「第1章 はじめに」より
本書は現代の形態論研究において盛んに議論されているテーマの中でこれまで日本国内で刊行された入門書,概説書,研究書であまり取り上げられてこなかったものに焦点を当て,その基本概念を実際の言語現象と合わせて概観すると同時に,それらの現象の理論的分析を提示することを狙いとしている。具体的には融合(syncretism),補充法(suppletion),ゼロ形態(zero morph),虚形態(empty morph),阻止(blocking),迂言法(periphrasis)の6 つのテーマを取り上げ,分散形態論(Distributed Morphology: DM)とパラダイム関数形態論(Paradigm Function Morphology: PFM) という2つの理論的枠組みでの分析を示す。
[中略]
近年日本国内においてもDM の枠組みを採用した研究は多く見られるようになったが,その理論的内容を日本語で詳細にまとめた文献はそれほど存在しない。PFM,あるいは語・パラダイム基盤のアプローチ全般に関しても,日本語で参照できる文献はほぼ皆無である。よって本書がこれらの理論の入門書の役割を担うことも目指している。またこれら2 つを合わせて提示することで,形態素という概念を仮定するのか否か,パラダイムという語と語の間の関係の実在性を認めるのか否か,といった現代の形態理論における重要な対立点が明確になる。それと同時に両方の枠組みで同一の現象の分析を示すことで,それぞれの理論的仮定においてどの部分が問題となり得るのかを浮かび上がらせる。