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【2009年06月発売】
[BOOKデータベースより]
第一線で活躍する建築家二人が、さまざまな芸術における“窓(フレーム)的表現”を取り上げながら、人間にとって「窓」とはなにかという根源的な問いに迫る。さらには、それが私たちの暮らしや世界観と密接に結びついていることを、建築家としての経験をもとに具体的な形で明示する。近代建築の超克をも視野に入れた類稀な考察。
第1部 諸芸術における「窓」(フレームの創発;絵画のフレーム;写真・映画・マンガのフレーム)
[日販商品データベースより]第2部 建築における「窓」(窓・フレームとしての建築;リフレームとしての建築;マルチフレームとしての建築;世界各地の「窓」建築)
第3部 命を注ぎ込む「窓」(窓の形状とそこを通り抜けるもの;流れについて;建築を超えて)
本書は、第一線で活躍する二人の建築家が、さまざまな芸術における“窓(フレーム)的表現”を参照しながら、それが私たちの暮らしや世界観と密接に結びついていることを、建築家としての現場での経験をもとに明らかにし、「世界」と「窓」とをめぐる従来の議論に建築論的転回をもたらさんとする野心的な論考である。演劇(プロセニアムアーチ)や絵画(額縁)、映画(フレーミング)など、異なる表現における「窓」の役割を分析するいっぽうで、風景を切り取るフレームとしての窓、建物の内外をつなぐ通路としての窓、建物の内部で隔てられた空間同士をつなぐ窓といったように、建築における「窓」の機能についても、独自の視点から多角的な分析を加える。その目線は、近代建築の超克まで見据えており、建築論や都市論の読者はもちろんのこと、メディア論や表象文化論の読者にも楽しんで頂ける、奥の深い内容となっている。