[BOOKデータベースより]
過激な妨害活動、国際世論の批判―それでも捕鯨を続ける男たちの群像。
第1章 クジラ捕りの肖像(写真を撮る鯨探士;花形と女房役;チーム・キャッチャーボート;大包丁と家族)
第2章 論争の航跡(科学と政治のはざまで―クジラ博士の苦悩;商業と調査のはざまで―ベテラン船員の葛藤;反捕鯨団体の論理;南極海を遠く離れて;悲しい失敗;クジラ博士の遺言)
第3章 捕鯨の未来(商業捕鯨の生肉;歯車のプライド;技術の継承;青春の日新丸)
絶体絶命でも捕鯨を続ける男たちの群像
反捕鯨団体の過激な妨害活動、国際社会からの批判――日本の捕鯨は、幾度も障壁にぶつかってきた。
シー・シェパードが妨害を過激化させた2000年代後半。著者は調査捕鯨船に同行取材し、若手船員たちの情熱や葛藤を目の当たりにする。
しかし、日本が調査捕鯨で積み重ねたデータは、国際社会では認められなかった。2019年、日本はIWC(国際捕鯨委員会)を脱退し、200海里内での「商業捕鯨」に舵を切る。それは同時に、かつて船員が奮闘した「南極海」「北西太平洋」での捕鯨が終焉することを意味していた。
奇しくも2019年に亡くなった「クジラ博士」は、南極海捕鯨の終焉を誰よりも惜しみ、こう言った。
「まさに“けいげいのあぎとにかく”ですね」
けいげいとは雄クジラと雌クジラ、あぎとは鰓(エラ、アゴ)のこと。クジラに飲み込まれそうになったが、アゴに引っかかって助かった――。そんな絶体絶命な状況のなか、いかにして日本の捕鯨は続いてきたのか?
およそ15年の時を経て、著者は再び捕鯨船に乗船取材。若手から中堅になった捕鯨船員たちと、「クジラ博士」の歩みを通して、捕鯨業界の「再起への航跡」を辿る。
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